カキフライもどき <爺さまの料理01>

　“今、どこにいる”、知人の電話
　郷土資料館にいる
　“石巻からカキを送ってきたから”
　カキ？　柿が頭に浮かぶ
　“帰りにおれんとこ寄って”
　玄関前で牡蛎

　帰宅すると妻は留守
　冷蔵庫に入れる
　思いなおし、出す
　カキフライに挑戦
　小麦粉を溶く、卵入れず
　さーて味をどうする
　ままよー、塩胡椒と醤油
　パン粉が見当たらない
　食パンをほぐすか
　いやだめ、妻の都合がありそう
　えびせんべいを潰す（写真２）
　これが大変、皿から飛び出す
　溶き小麦粉に牡蛎を入れ
　潰しせんべいに入れる
　しかし牡蛎を上手くまぶせない
　しかたない、フライパンへ
　なんとか揚る（写真１）
　フライに遠く及ばない
　しょっぱいカキフライもどき
　夕食に、ビーツ入りボルシチ
　ピーナツご飯などと並ぶ（写真３）
　非常に久しぶり、いや初料理
　茶碗にビール

　執筆・撮影者：有馬洋太郎
　撮影日：写真１・写真２；2021年12月05日　写真３；同月06日
　撮影地：埼玉県久喜市