おにぎり2個の里みち歩き 農山漁村の今昔物語

おにぎりを2個持って農村・山村・漁村を歩き、撮り、聞き、調べて紹介。身辺事象もとりあげます。写真・文章等の無断転載禁止

英国の荒涼たる谷間・大草原-スコットランド北部・ネス湖周り-

2015年06月19日 00時00分00秒 | 農村

写真1 スコットランド北部の荒涼とした丘陵地 2015/05/05


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 英国の農村風景の特徴は荒涼たる谷間・大草原
 「まるで死の谷の気配が漂う」(弊ブログ2015年06月13日
 具体景を有馬次郎ご夫妻の英国旅行の写真1に見て下記の紀行に知る

 写真を見るかぎり、我が国にはない風景

 引用・参考文献等:有馬次郎ご夫妻提供の写真と紀行の第4回紹介
           弊ブログ2015年06月15日17日
 執筆者:有馬洋太郎 撮影者:有馬次郎ご夫妻 撮影日・撮影地:上記


 **興味のあるかたは次の紀行をお読みください。上記の内容と関連します**

 英国2,800km紀行(有馬次郎)
 9日目(5月4日)
  前泊地スコットランド・エジンバラ(2泊)から、セントアンドリュースやネス湖を経由して
 宿泊地スコットランド・インヴァネスに着く、行程350km。

  広大なケアンゴーム国立公園が近づくにつれ、次第に羊の放牧地もなくなり、
 それまでの穏やかな景色が次第に荒々しい景色に変わる。
 インヴァネスに到着したときは、運転の緊張感から解放された心持ち。

 10日目(5月5日) 
  前泊地インヴァネスからネス湖に沿って西へと進むと、景色はいよいよ険しくなり、
 恐怖の谷とか死の谷と形容すべき、これまで見たことのない荒涼とした風景となる。
 これがかのスコットランドかと思いつつ、緊張した運転が続く。
 フォート・ウイリアム、さらにそこから北上し、アイリーン・ドナン城まで。

  霧雨の中に佇む、古城はネス湖と同じように陰鬱な景色だったが、晴れた日なら余程異なる景色だろうと思う。
  ここから宿泊地のインヴァレリィまでも始終気の抜けない不思議な景色が続く。
  インヴァレリィに近づいても町らしい雰囲気は感じられず心細い気分。

   しかし、人口500人のこの小さな町は、雨上がりの翌朝、美しい素顔を見せてくれた。
  町の小高い処に教会があり、そこから僅か数百メートルのメインストリートが始まり、その先に広がるファイン湖で終わっている。
  道路の両側には衣料品店、雑貨屋、酒屋、パブ、小さなホテルなどが立ち並ぶ。教会の近くには監獄博物館。

   18世紀に建てられたインヴァレリィ城は今でも何代目かの侯爵が城主を務めており、
  数年前まで実際に住んでいたという、人の気配を感じる美しく落ち着いた城であった。
  調度品や装飾品の素晴らしさにはひと際心を奪われた。
  城の庭園から眺めることのできるファイン湖の景色は優雅であった。
  この町の良さを事前に知っていたら、100kmしか離れていない次の宿泊地グラスゴーを止めて、連泊していたことであろう。


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英国の田園風景3-石塁に囲まれる羊放牧地-

2015年06月17日 00時00分00秒 | 農村

写真1 イングランド北西部・湖水地方の羊放牧地 2015/05/01


写真2 石塁(石積みの低い垣)に囲まれる羊放牧地 イングランド北西部・湖水地方2015/05/01


写真3 放牧羊の親子 イングランド北西部・湖水地方2015/05/01


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 英国の牧歌的田園風景の特徴は石塁(石積みの低い垣)に囲まれる羊放牧地
 具体景を有馬次郎ご夫妻の英国旅行の写真1~写真3に見て次の紀行に知る

 英国2,800km紀行(有馬次郎)
 5日目・6日目(04月30日・05月01日)
  ウェールズ北部のコンウィから北へ260km、イングランド北西部・湖水地方、ウィンダミア湖を望むB&Bに2泊
  小高いジェンキンス・クラッグに登り、湖を眼下に眺めながらハイキング。
  ここでも夥しい数の羊を見る。
  生後間もない子羊は余程可愛いものだと何度も思う。


 さて、英国の牧羊業は昔も今も農業の基幹部門
 日本の牧羊業は明治時代に入り北海道などに導入された
 しかし、農業の基幹部門ではない

 引用・参考文献等:有馬次郎ご夫妻提供の写真と紀行の第3回紹介
             弊ブログ2015年06月13日15日
 執筆者:有馬洋太郎 撮影者:有馬次郎ご夫妻 撮影日・撮影地:上記




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英国の田園風景2-限りなく続く菜の花畑-

2015年06月15日 00時00分00秒 | 農村

写真1 イングランド中北部ヨーク近くの菜の花畑 2015/05/07


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 英国の牧歌的田園風景の特徴は限りなく続く菜の花畑
 有馬次郎ご夫妻の英国旅行の写真1と紀行(弊ブログ2015年06月13日)に知る

 上の写真から想起する事象は三つ
 一つは、かつて見て今はない、限りなく続く菜の花畑、子ども目線で
  筆者は小学生時代、1950年代後半、目にした(弊ブログ2011年04月14日
 二つは、関東平野の冬、青空に浮かぶちぎれ雲
  残念ながら、鮮やかな菜の花の上でなく、作物の無い黒茶色の上(弊ブログ2013年12月25日
 三つは北海道・美瑛町の丘、テレビ、雑誌などに紹介される

 引用・参考文献等:有馬次郎ご夫妻提供の写真と紀行の第2回紹介
 執筆者:有馬洋太郎 撮影者:有馬次郎ご夫妻 撮影日・撮影地:上記








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英国の田園風景1-防風林や石塁に囲まれる不定形の放牧地や畑-

2015年06月13日 00時00分00秒 | 農村

写真1 防風林や石塁に囲まれる放牧地や畑 ウェールズの典型的田園風景 南東部アバガヴェニィ 2015年04月28日


写真2 アバガヴェニィのブラック・マウンテンから望む田園風景 2015年04月28日

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 2015年4月下旬から5月中旬まで半月間にわたる英国旅行の有馬次郎ご夫妻
 筆者が、英国と日本の農村風景などを比較するため、英国農村風景の紹介を依頼したところ、快諾いただきました
 ご夫妻に御礼申し上げます
 ご提供の写真と紀行を4回に分けて紹介します
 
 さて、有馬次郎氏は次のように英国の農村風景を特徴づける
  「英国には牧歌的な田園風景と荒涼たる谷間、大草原が共存している。
   豊かな牧草地には羊が放牧され、荒涼とした谷間や大草原はまるで死の谷の気配が漂う。
   正反対の風景だが、共に昔のままの、自然の姿だ。」

 英国の牧歌的田園風景の特徴は防風林や石塁(石積みの低い垣)に囲まれる不定形の放牧地や畑
 具体景を有馬次郎ご夫妻の英国旅行の写真1・写真2と下記の紀行に知る

 かつて、日本においても不定形の小さい畑や田が存在
 零細分散錯圃と呼ばれた
 土地改良事業が各地で実施された現在、30a以上の長方形の田や畑が多い
 防風林や石塁は、日本では北海道など一部の地域に存在するが、少ない

 筆者は、次の紀行のチェルノブイリ原発事故による英国牧羊業被害、非農家の牧羊受託などに惹かれる

 執筆者:有馬洋太郎 撮影者:有馬次郎ご夫妻 撮影日・撮影地:上記


 **興味のあるかたは次の紀行をお読みください。上記の内容と関連します**

 英国2,800km紀行(有馬次郎)
 3日目(4月28日)
   前泊地プリヴェット(ロンドンの南西100km)の近くあるチョートン村に車を停め、
  ジェーン・オースティンが晩年を過ごした古い石造り民家・ジェーン・オースティン博物館などを見学。

   チョートン村から西へ200kmのセヴァーン川を渡ってウェールズに入り、アバガヴェニィの友人宅に着き泊まる。
  周りには牧草地の他は何もない。

   当地はブレコン・ビーコンズ国立公園の裾野に立地。
  途中、橋からアバガヴェニィまで、羊群がる牧草地や、黄一色の菜の花畑が限りなく続く。
  道路標識はウェールズ語と英語の両方で表記。

   村道の両脇には、年数を経て厚みのある頑強な背丈ほどのシュラブ(小低木)が綺麗に剪定され植え込まれている。
  そのため、対向車が来たら相互に停車し、どちらかが後退し道を譲らないと通行できない程恐ろしく狭い。

   友人は、この道をくねくねと走り、小さな古い教会や1000年以上前の城跡、地元で有名なブラック・マウンテンに案内してくれた。
  山の丘陵には羊が群がっていたが、北極海やロシアからの強い風で、高い木は生育できず、一見、荒涼とした禿山のような風景。
  チェルノブイリ原発事故の時、ウクライナからの東風のため、
  放牧されていた羊は放射線に汚染され市場への出荷が困難になったそうだと友人は述懐。

   彼の5エーカー(約6千坪)の敷地では羊が長閑に草を食んでいる。
  敷地は遠くにブラック・マウンテンの丘陵を望み、なだらかに山麓へと広がる。
  羊は、近くの農家から預かり、大量の草を食べてくれるので草刈の手間が省ける。
  毎年羊1頭をお礼に貰う。

4日目(4月29日)
  アバガヴェニィから北上270km、ウェールズ北部・コンウィ泊
  コンウィまでは見渡す限り広がる羊の放牧地や菜の花畑の連続。
  放牧地や菜の花畑は延々と連なる石塁(石積みの低い垣)で仕切られている。
  石塁の黒灰色、放牧地の淡緑色、菜の花畑の黄色のコントラストは見事。

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11:30 東桜島・折田丸の汽笛

2015年05月18日 05時40分11秒 | 農村

写真1 郵便船・折田丸は11:30頃、モエンザッで汽笛を鳴らす。郵便局は○印・千年樹アコウの右側にあった
 畑のある海抜100mほどの所から撮る。モエンザッ:弊ブログ2013年03月07日



写真2 湯之港からモエンザッを望む。1955年頃、ガンギ・船着き場は整形溶岩で築かれ突き出ていた


写真3 湯之港のガンギから南岳を望む。ガンギの付け根は、1955年頃の夕方、海水で洗われる黒毛和牛で賑わった(弊ブログ2013年03月05日


写真4 筆者が着いてから2回目の爆発。1回目は弊ブログ2013年03月02日。湯之港近くから撮る


写真5 桜島の対岸、鹿児島市与次郎2丁目から望む桜島、我が故郷東桜島町・湯之
     定時郵便船・折田丸が寄港した野尻、赤水も見える


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 2015年05月14日(木)、NHKBS・こころ旅
 東村山市の芳林山梅岩寺、俳優火野正平が昼前11:30に鐘を10回撞く
 住職と合わせて12回
 住職曰く、かつて、鐘音を聞き、畑のオンナノシュウ・女の衆がお昼の準備に帰宅
 オトコノシュウ・男の衆は30分ほど遅れて帰る

 筆者は想起、1955年頃の故郷・東桜島町に聞こえる11:30の汽笛を
 郵便船・折田丸が燃崎・モエンザッを曲がる際、鳴らす
 畑の祖母は言う、“おいたまいがきたからかえろかい”(折田丸が着たから帰ろう)、と
 すなわち、折田丸の汽笛は、梅岩寺の鐘音と同じだった

 折田丸は古里温泉~東桜島・湯之~持木~野尻~赤水~鹿児島(現北港)を走る焼玉エンジン木造船
 同船は次のような朝夕の定時連絡船
  朝06:30頃、古里港から東桜島・湯乃港に着き、通勤・通学者を乗せて出港、上の航路で鹿児島へ
 
  昼前11:30、モエンザッで汽笛を鳴らし、持木港に着く
  同港で、郵便袋を肩にかける船員が東桜島特定郵便局を目指して走る、船と競走の如く
  走る道は持木と湯之の間に走る海岸段崖の縁を通っていた
  その道の中間ほどに郵便局が建っていた
  船員は約2km走り、次港の湯之で船に戻り、折田丸は古里温泉へ向かう
  
  15:30頃、古里温泉から湯乃港に着き、船員は郵便局へ走り、郵便袋を受け取り持木港へ走る
  船は野尻港、赤水港を経て鹿児島へ

  19:00頃、モエンザッで汽笛を鳴らし、通勤・通学者を乗せて帰る

 時は移り、折田丸は現在走ってない

 注1 燃崎・モエンザッは1476年(文明8)大噴火の流出溶岩が造った小半島。持木町と野尻町の間に突出
    現在の郵便局は海岸段崖から大きく離れた国道224号の近く
 執筆・撮影者:有馬洋太郎 撮影日:写真1~写真4;2013年02月11日 写真5;同月10日
 撮影地:上記

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