異教徒たちの踊り

まるでリズムの悪い絵と日記のブログ。それでも____
楽しい出来事があればいいなぁ、と、言う、ブログ。

お仕事のお話。

2016年11月01日 | 3D
作画アニメの原画のお仕事をスタート地点としているのですが。
アニメーターになった初めは、原画と動画の違いもわかってなかった。絵コンテを参考にして一人で全部描くものだと思ってた。
コンテ指示も何一つ理解してませんでした。
「PANって何ですか?」みたいな世界。
そんな状態でもアニメーターというお仕事を始めた以上、アニメーターなんだよね。

人に紹介されてその業界にヌルっと入る性質上。
業界の事を何も理解しないまま作業しながら少しづつ覚えるというスタイルでお仕事してきたよな、と振り返ると思います。


3Dのお仕事でも似た現象はおきてます。
ほぼ0の状態で仕事に入ってます。

自分が何も知らな過ぎて勘違いしてたという話。
3Dのお仕事に就くということは、全部できないといけないと思ってた。
モデル、セットアップ、アニメーション、エフェクト、レンダリング、一通り理解して初めてお仕事をやっていいのだと勝手に勘違いしてた。
専門学校いってる方々はみんなそれができてるものだと思ってた。
もしくは卒業間際はできなくても、基礎は持ってて時間と共に覚えていくものだと思ってた。
だから初めて入った会社で3Dソフトと3Dアニメーションのお仕事を教えてもらいつつ、他の事を理解してない自分は駄目なんだと思って自宅で自主学習してました。

実際は違います。
実際の仕事では効率よく作業を進めるため、
一人1つのソフトの1ジャンルという分け方をされます。

そして、一人1ジャンルだから、それのスペシャリストかというと、それも違います。
アニメーションしかしてないのに、アニメーションの仕様を3割くらいしか理解せずに仕事してる方とかもいます。
会社的にも細々した部分はとにかく生産性を上げたいと思ってるので、それで十分だったりします。

とはいえ、その仕事の必要最低限を覚えるというのはそれなりに大変です。
もう過ぎ去ったできごとだから簡単に描いてるけど、それなりに怒られたり、わからな過ぎてでも作業しなきゃいけなくて涙目になったりしてきてます。
もう全然自信ねぇ、怖い!!クソッ!!やったるわ!!殺してやる!!このデータどうなっても知らねぇ!!…でも全然自信ねぇ。
「ど・・・どうでしょうか?」
「うん、いいね!!」
ぱあぁ。

…みたいな事を何度も何度も繰り返してます。
俯瞰で文章を書くとあっさりしますが、現実はそんなもんです。

必要最低限を知らないと自分にも周りにも迷惑がかかるんだけど。
どの程度まで覚えたら「その仕事できます」って言って問題が起きないの?
とその境目が気になります。

それなりに頑張ってるつもりではいるんですが、
とんでもなく凄い人達は沢山いて、いつまで経っても安心感を得られません。

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