異教徒たちの踊り

まるでリズムの悪い絵と日記のブログ。それでも____
楽しい出来事があればいいなぁ、と、言う、ブログ。

ボーナスステージへ

2007年10月30日 | Weblog

ガシガシ描いていくつもりが、こう、有名どころになってしまうと、恥ずかしくなってついつい修正を加え、時間がかかってしまった。
参考書とモニターの目の往復もしんどい。
目の移動距離が長いから、目をずらしてる間に忘れる。
明日は紙に描こ。

ギルティのモーションも模写っていきまっせ。
と、某・・・より介さんから借りた参考書です。
悪いけどしゃぶり尽くす予定です。



と、毎日、電車の際はメモ帳に丸ばっかりかいてます。
ほいで、丸描き続けると、メモ帳の表側が終わってしまいます。
裏側はボーナスステージで、肉付きパースを思いつく限り最速で描いていきます。
1枚10秒で終わる時もあるような、そんな速さで描いてます。
テンションに余裕があれば、アニメーションっぽくなるように描いたりもします。
2週目はメモ帳がボロボロなんで遠慮無しです。
日頃の鬱憤をメモ帳にぶちまけるように書き殴ります。

何にせよ、ボーナスステージであることには間違い、ありません。


と、日頃の落書きがやっとこ成果が見られるようになった今日この頃の仕事。
今日やっと、やっとね、ずっと待ってたんだけど、明らかな違いを感じることができて気分良い。

2007年10月28日 | Weblog


ここ最近、パース通りにキャラを起こせるようになった。
んだけど、相変わらず時間がかかる。
他にも、形が右上がりになっていく。
もうちょい・・・のような、全然遠いような。

僕は自分のできないことを一つずつ見つけて潰して行ってんだけど、
ほいで、問題点は一杯見つかるわで。
そこに時間の限りを注ぎ込むわけで。
あのよ、自分と同い年以下でカッチリ描ける人がどーなってんのかわからん。
気が知れない。
「アンタら正気かッ!!!???」
って。
これ以上どーしろってんだって思う。

実は何か、こう、秘密の特訓みたいなのがあるのやも・・・?
と疑りにかかりたい。

異教徒たちの踊り_4

2007年10月27日 | 異教徒たちの踊り






「男が村で迎える七十回目の日曜日、両足をなくした男は、また広場に姿を現して、椅子に腰掛けたまま、両腕と両手を両指を自由自在に動かして踊り始めた。その踊りはまた評判になって、今度は王の部下に肩から先をすべて切り落とされてしまったんだ。
でも、百三十回目の日曜日に、男は首を巧みに動かして、頭で踊ってみせた。そして、とうとう王の部下は男の首を刎(は)ねたんだけど、地面に転がり落ちた男の頭を見て、村人たちは驚きの声を上げた。
男はリズムを変えたりしながらまぶたを開いたり閉じたりして、目で踊ったんだ。
でも、それも長くは続かなかった。やがて、男は両目から血の涙を流しながら、死んでしまった。
男の肉体はこの世から消えてしまったけど、でも、男の踊りは、村人たちのあいだで、その後も長いあいだ語り継がれたんだ____。」

束の間の沈黙が流れたあと、山下が口を開いた。
「その王と、王国はどうなったの?」
「俺も同じ質問をリトル軍曹にしたよ。でも、リトル軍曹は、王と王国がどうなろうと関係ないんだ、って言った。王と王国について語るなんて、素晴らしい名画を前にして、絵を囲っている額縁について語っているようなものだ、って」
ヒロシは、僕がこれまで見たことのなかった優しい眼差しを僕たちに向けた。
「リトル軍曹は俺の頭を撫でながら、お別れの言葉を言った。おまえはタフな人生を送るかもしれない。傷ついてダウンすることもあるだろう。でも___」
僕たちは、世界とほぼ完全な調和を感じながら、ヒロシの最後の言葉に耳を傾けた。

「なにがあっても、踊り続けるんだ」


金城一紀:異教徒たちの踊り









・・・・あいかわらず素敵だよオイ。

異教徒たちの踊り_3

2007年10月26日 | 異教徒たちの踊り




男の評判はいつしか遠くの村にまで伝わり、その踊りを一目見ようと、多くの人々が男のいる村を訪れるようになった。
男はいつの時も、ただ黙々と踊り続けた。
男の噂が嫉妬深い王の耳に入ったのは、男が村で四十五回目の日曜日を迎えた時だった。王は部下に命じた。
「異教徒の両足を切れ」
部下は王の命令通り、男の両足を切った。村人たちは男の踊りが二度と見られなくなたことを、ひどく悲しんだ。しかし、男が村で迎える七十回目の日曜日、両足をなくした男はまた広場に姿を現した。
そして----

異教徒達の踊り_2

2007年10月25日 | 異教徒たちの踊り



男が村に住み始めてから二十回目の日曜日、教会での祈りを済ませた村人たちが教会から出てくると、教会前の広場に、男が立っていた。男は村人たちを静かに見まわしたあと、突然踊りを踊り始めた。

村人たちはひどく驚いたが、男の踊りから目を離すことができなかった。

男が両手を大きく広げて踊る姿は、まるで大空を自由に飛びまわるワシのように見えた。両足を蹴って宙に舞い上がる姿は、まるで海の中を優雅に泳ぐイルカのように見えた。

男の体はまるで重力から解き放たれているかのよいうに自由で、圧倒的だった。気がつくと、広場はすべての村人たちで埋まっていて、男が踊りを終えた時、雷鳴のような歓声と拍手が広場に満ちた。そうして男は村人たちに受け入れられた。

異教徒たちの踊り_1

2007年10月24日 | 異教徒たちの踊り



 いまからそれほど遠くないむかしの話だ。

 ある王国の小さな村に一人の男が流れ着いた。男はその村が気に入り、小さな家を買い取って住み始めたが、村人たちは心を開こうとはしなかった。

男の姿かたちや話す言葉が、村人たちとはまるっきり違っていたし、それに、男は村人たちの信じる宗教にまるっきり関心を示せなかったからだ。

村人たちは、得体の知れないその男を恐れ、遠ざけた。