MAYA歴2年とMAX歴10年なので
比べられるほど知識量は溜まってない。
それでも思うこと、比較
アニメーションの範囲
フレームレート
MAYAが圧倒的早い
MAXは遅い
重いデータでの作業
MAYA、作業しずらい、処理中のウェイト感がフリーズに近い。(UIが原因だと思う)
MAX、作業しやすい、常に重い状態になりやすいが、止まってる間隔は短いし、止まりかけでもどういう訳か作業可能。
データ管理
MAYAの方が整理されている。リファレンス最高
MAXは整理していても作業感が煩雑に感じる。
自由度
MAYAはルールが厳しい。アニメーションより前のセクションがしっかり作ってくれているという前提に効率的に動く。
MAXいつでも何にでも編集可能、リグが入っていなくてもアニメーターが勝手に動かせる。
リグ
MAYAはリガーの力量によるものが大きい、FK、IK、コンストレインを使いこなさないと簡単なモーションに苦戦したりする
MAXはbipedが強力。FK~IKのシームレスな切り替えは強い。制御する数は圧倒的に少ないケド、TCB制御が視覚的に理解しずらい。(というか慣れなきゃ無理)
グラフエディタ
MAYAは優秀らしい(聞いた話)
MAXは駄目らしい(聞いた話)bipedがメインで使用してる場合はグラフエディタを見る機会がそもそも無い。ジンバルロックが起きてもTCB制御にすれば無視できる。
モーションの流用。
MAYA、会社の独自のツールが優秀であれば簡単。そうでなければ案件ごとに作り直し。
MAX、bipedの機能で完結しているので簡単、ほぼすべてのモーションが資産になる。
エラー頻度。
MAYAは普通、意味わからないエラーは頻発するけど作業に支障はあまりでない。
MAX、落ちまくり。落ちかけてる最中に下手に保存するとデータ壊れたりする。
めちゃくちゃ細かい話なんだけど。
地味なところで
オブジェクトの選択のしやすさはMAXが上
選択オブジェクトの視認性の良さはMAXが上
コンストレインを視覚的に把握するのはMAYAが上
オブジェクトタイプごとの表示非表示はMAYAが上
…と言ったように、どっちかがめちゃくちゃ優れてるという訳じゃない。
ただ、1つだけ気になることがあって、おそらくそうだろうと思うことがある。
「もともと作画の人間が3Dに転向しようとして挫折した」という話をたまに聞きます。
おそらくだけど、MAXのbipedでモーションをしたらこれは起きない。
bipedでモーションを付ける利点が何個かある。
・FKとIKの違いや切り替えの手間
・ジンバルロック、それを回避するためのコンストレイン、モーションのベイク、逆ベイク
・複雑なグラフエディタ管理
bipedを使用するとこの3点を無視できる。要するに3D知識が無くてもなんとかなりやすい。
実際MAYAを本格的に使うまで上記の3つを正しく理解できてなかった
TCB制御に関しては教える必要はあるけれど、そこだけ。
ポーズをとって、タイミングをズラすだけで一応完成に持っていける。
新人が1か月リテイクを繰り返して1カットしか上げられなかった。
みたいな話を聞くことがあるけど、
MAXではきいたことない、働き始めて1週間の新人が普通にカットを上げてくる。
3Dの事はよくわからないケド、絵作りに自信がある人は有利、という状態になる。
ただ、日常芝居やゲームのモーションなど、本当に繊細な調整が必要な案件の場合はMAYAを習得した方がいいとは思う。
どちらがいいという話じゃなくて。
結局はソフトが違うわけで、そのソフトごとの得意不得意がある。