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キャラクターの顔。
コメント:「自信ねぇ」
オッパイ描いて誤魔化せばよかった。
かなり前に失敗したオデコさん、久々に描きたくなった。
自信不足でちょっと妥協した。
やっぱりオッパイが・・・。
前書きでオッパイと連呼していますが、僕が反応するのはオッパイだけではありません。ボーーっとしててもワンちゃんが散歩していますと横目で見ますし、戦闘機見たら叫びます。
あ、エースコンバットゼロ買っちゃいました。
赤ちゃんカートがあれば道の端を歩きますし、ふと時計を見て4時44分だったら怯えます。
と、いうように僕は結構反応します。
精神弱者的に反応力高いです。
ちなみに適応力は低いです、精神弱者的に。
ある日のことだったんですけど、バイトの荷物配管中に外からドライバーさんがやってきました。始めてみる顔です。
扉を開けて工場内に入るや否や、人差し指を高々と、ビッシーーーー!!っと掲げ、
「おはようございます!!」
・・・。
場内、全員シカトです。
僕だけ笑いを堪え、小さな声で「おはようございます」と返しただけでした。
・・・どうしてみんな無反応なんだ。
あんな格好いい入場シーンなんて見たことねーぞ。
オッサンばかりの普通の工場であんなパフォーマンスする奴はいねーぞ。
挨拶で指を上げる人なんて・・・どこを探したって・・・いないのに。
次の日も、その次の日も、僕だけが反応していました。
僕はその入場シーンがとてもカッコいいと思えました。
プロレスの入場シーンのような躍動を感じました。
僕は日に日にオッサンの入場を心待ちにするようになりました。
オッサンが入場すると僕の頭ではロッキーのテーマ曲が流れ出します。
オッサンが指を掲げると照明が光を増し、オッサン全体に強い影が生まれ、その存在感は唯一無二。
僕には、オッサンが入場しその指を掲げた時、オッサンが光り輝いて見えました。
そこにいた誰もは、視線を合わせず、無反応だったけれど。
僕は心の中でロッキーのテーマ曲を鳴らし、喚起喝采を送り、感動の涙を流していました。
来る日も来る日も、オッサンは指を掲げました。
・・・けれども、反応するのは僕だけ。
そんなことが幾日も続き。
そしてとうとうオッサンは・・・。
オッサンが扉を開けて工場内に入ってきました。
まるで常人のするそれのように
「おはようございます」
と。
大きくも無く小さくも無い、挨拶をしてたんです。
まるで普通。工場内は煩く、それでは僕にしか聞こえません。
あの時の、工場内に響き渡る声と・・・そ、それとあの指はどうしたんですか?
そこに感動は無く。
眩い輝きを見る事はせん。
次の日も、その次の日も。
僕は思いました。
もう一度あの入場シーンを見たい。
もう一度僕を感動させてください。
けれど、現状のままでは叶いません。
だから僕は行動する事にしたんです。
オッサンが挨拶をするよりも早く、僕があの日のオッサンのような挨拶をしてやろうと。
僕はその時を待ちました。
オッサンが入場するその時を。
オッサン、僕は信じています。
あの入場シーンを見たいと思いを秘めて。
僕は待ちました。
そろそろオッサンが来る頃です。
・・・ガチャリ。
オッサンの入場を僕は見逃しませんでした。
荷物を取りに行くフリをしてオッサンに急接近。
あの感動をもう一度。
「おはようございます!!!」
僕の声は工場内に響き渡りました。
・・・。
オッサン、シカト。
見事なスルー。
カズもビックリなハットトリックをかましやがりました。
僕の声が無意味に響き渡っていると言う現状。
オッサンが今まで味わってきただろう屈辱。
僕の心は深い深い闇へと落ちてきました。
もう二度と夢を見ないと心に誓いました。
顔を伏せる僕。
・・・と、視界の隅でオッサンが僕に何かジェスチャーしていました。
顔を上げ、オッサンを見上げると。
オッサンの指が。
・・・ぐわしってなってるー!!!!
中指と薬指を起用に折りたたみ、あのぐわしを見事に再現しています。
ロッキーのテーマ曲は流れません。プロレスのような喚起喝采は起こりません。
けれど、オッサンの指が、あの日のように光り輝いています。
そして、それ以上にオッサンの表情。
ニコニコと、仏みたいな顔しやがって!!
な、泣いてなんかいないんだからッッ!!
ありがとう、オッサンありがとう。
と、いうふうに、オッパイ以外にもすこぶる反応しながら生活しています。
訳わからん感じになりましたが、実話です。