右手にハゲ、左手にハゲ。そして心が輝く。

床屋さんに行きまして、丸坊主にしてきました。
覚醒剤依存リハビリ中みたいな顔付きになりまして、とても気に入っています。


どうしましょ・・・僕の頭、キテルかもしれない。
脳味噌もやばいんですけど、今回は髪の毛の話。
僕の父さんのヘアーもちょいちょいキテるんですけどね。
それでも父さんは５０代中盤、言っても歳相応。

僕まだ２２なんですけど・・・。

振り返れば、それも当然と言えるかも。
ご飯食わないし、睡眠も十分量とってないし、不規則だし、太陽にあたらないし、そのくせゲロゲロになるまで運動してるし。


気付いてなかった。
僕は平気だと思ってた。
いや、実は平気なのかも・・。

いやね、ことの始まりは昨日の散髪です。
床屋さんに行って
「ボーズ・ジョッジョリーナでお願いします」
って頼んだんですよ。

丸刈りと言いましてもね、長さがあるんですよ。
五分刈りが9ｍｍらしいです。
いつもは「五分でいい？」とか言うんですけど、その日に限って「9ｍｍ？」とかきいてきたんですよ。
床屋さんはね、
9ｍｍでいい？＝いつも通りでいい？
と僕に尋ねただけなんです。

でも僕９ｍｍとか言われましても、どんなもんか想像できなくて。
「他にも在るんですか？」
とかトンチキな質問をする僕。

9ｍｍがあるんですから他にもあるに決ってます。
と、ここで、床屋さんの声が突然小さくなりました。
「6ｍｍもあるけど・・・白くみえちゃうから」
とか言うんですよ。僕は流れ的に
「そうですよね、9ｍｍでお願いします」
って言ったんですけど。

・・・なんで今声小さくしたの！？
白く見えるって何が！？

床屋さんの「白くみえちゃうから」には見事に主語が抜けてます。

それで僕は不安になっちゃったんです。
僕の髪は小さな頃より柔らかく、細いです。
まあ、幼き頃からハゲの素質は十分です。

僕はそんなバックグランドを背負って、「白くみえちゃうから」を「ハゲが目立つから」に変換した訳です。


凄くドキドキしました。
「僕の髪はキテマスカ？」と質問しようかどうか迷いに迷って凄くドキドキしました。驚きました。
何に驚いたかって、「ハゲてきた」ということに対してショックを受けている自分に驚きました。

自分は平気だと思っていました。
だって、スキンヘッドにしたことありますもん。
ハゲたってコワくないもん！！って思ってたもん。


これが歴史が語る「ハゲの苦痛」かと実感しました。
「無様なバーコードでカモフラージュするくらいなら剃ってしまえ・・・とか皆言うけど、土壇場になると結局みんなできないもんよ」
という言葉を思い出し、その言葉の重みを噛み締めました。


そうです、髪があるのにスキンヘッドにするのと、髪が無いからスキンヘッドにするのではまるで違うんです。
真正ハゲですもん！！
そんなん、嫌じゃん！！


気になってバイトの先輩に頭を見せて大丈夫か確認してもらいました。
「全然大丈夫だよ」
というその台詞も慰めや優しさに聞こえる始末。
携帯カメラで撮ってこのブログにアップしてみてもらおうかと思ったんですけど、顔色異常でＮＧ。
皆引いちゃう、と思い直し断念。
顔がコワイ。恐いじゃなくて、怖い。
気持ち悪いでもなくて、怖い。

先輩から「今にも死にそうな顔してるね」と
実際に言われるくらいの怖さ。


でも、そんな覚醒剤依存リハビリ中みたいな顔付きが、
自分で満足している、というかお気に入りだったりします。なんだかんだでハゲたらそれも好きになりそうで始末に終えない。


さて、その前に。
海外から剃り味抜群のカミソリを輸入しておかなきゃ。


超人の滝本さん、その背中を追わせて頂きます。