○ 親しき友との忘年会
仙台市に勤務していた若かりし頃に同僚だった3人の仲間で忘年会を開きました。
久しぶりにゆっくりと酒を飲み,積もり積もったものをたくさん語り合いました。
当時はお互いに20代で年齢的にも近く,帰りには毎晩のように安く飲める居酒屋に立ち寄り,教育論を熱く語り,教育への理想を語り明かした仲間でした。
三人三様の個性は変わることなく健在で,それぞれの生き方や考え方は異なるものの,求めるものに対する取り組む姿勢や生きる構えは,それぞれ若い頃と少しも変わっていないように感じ,安心しました。
吉田拓郎の歌『我が良き友よ』ではありませんが,これからも「夢を抱えて旅でもしないか」と誘い合っていきたい良き友との忘年会でした。
拓郎の歌では,「夢を抱えて旅でもしないか あの頃へ」と過去を訪ねる旅になりそうですが,あの頃へもどるのではなく,これから歩むべき道をお互いに確かめ合うための旅を三人で続けることができたらと思いました。
○ マオ・スマイル を見て
フィギュアスケートの全日本選手権で,安藤美姫が優勝し,浅田真央が二位になりました。安藤選手の笑顔以上に印象的だったのは浅田選手のマオ・スマイルです。マオちゃんの存在と活躍を知ってからフィギュアスケートに興味を持つようになった私にとっては,滑り終えた後に見せるあのマオ・スマイルに出会えることが何よりの楽しみでした。ところが今年は思うような演技が出来ず,得意なジャンプでさえ失敗して転ぶという状態が続き,あのマオ・スマイルを見ることができませんでした。
それが,世界選手権代表切符を手に入れるためにどうしても3位以内の成績が必要とされるこの大会で,見事にカムバックし,準優勝と代表切符を手に入れることができました。この結果もすばらしかったわけですが,何といってもあのマオ・スマイルを再び見ることができ,心からうれしく思いました。笑顔には,少女から大人の女性へと成長した,しっとりとした落ち着きを感じました。内から込み上げてくる喜びがそのままストレートに表れる,かってのきらめく笑顔から,喜びがつつましくしっとりとにじみ出てくる穏やかな笑顔に変わったような印象がしました。
今回の大会を迎えるまでのこれまでの苦労や努力を通して,思うように表現できない心の面での辛さや苦しさを乗り越えることで,また一皮むけた浅田真央選手になったような気がします。
東京で開かれる3月の世界選手権にはライバルのキム・ヨナ選手も出場する予定らしいのでその対決が楽しみですが,何より最高のマオ・スマイルを見たいものだと,今からとても待ち遠しく思っています。