あの青い空のように

限りなく澄んだ青空は、憧れそのものです。

サンタランドでは…?<想像の話です>

2010-12-23 11:16:03 | インポート

サンタランドは,おくりものの包装や届け先の仕分けなどで,今は大忙しです。

12月24日の夜間だけで,世界中の子どもたちのもとへおくりものを間違いなく届けなくてはいけないので,特に届け先の仕分けが大変です。

サンタランドは,北のはずれの一年中氷が覆う土地にあります。空から見ると,氷だけしか目に入りませんし,地上から見ても大きな氷山がある景色としてしか見えません。サンタランド全体が巨大なドームに包まれ,そのドームに周りから立体映像が照射されているのです。映像は,周りの景色に調和するように自動調整されているので,どこから見ても氷の世界としてしか見えません。

ドームに包まれたサンタランドの中は快適です。普段の服装で過ごすことができ,和・洋・中のレストランがあって,食べる物にも不自由しません。日常の生活用品を扱うスーパーや病院もあります。中で働く人たちには,ホテルのような部屋が一人に一部屋用意されています。人間たちの生活区画と離れたところに,トナカイの住む一画があります。人間と共用する運動場が隣接していて,時々飼育担当者に連れられたトナカイが走りの訓練をしています。

その他,このサンタランドにはたくさんの倉庫がつくられています。おくりものの保管庫のほかに,国の数だけおくりもの配送用の倉庫があります。その倉庫の中にまたその国の地域別の部屋があり,その部屋にはさらに詳細な地区別の棚があります。その棚の上に,今どんどん送り先別に仕分けされたおくりものが,サポートサンタたちの手で積み重ねられています。国の数だけあるそれぞれの倉庫で,サポートサンタたちが吹き出る汗をぬぐいながら,仕分け作業に取り組んでいます。

働いているサポートサンタは,サンタのハート(子どもの笑顔が大好きで,子どもが幸せな時は自分が幸せな時と考えるハート)の持ち主なら,誰でもなれます。このサンタランドには,世界中からサンタにあこがれる人たちが集まり,サポートサンタとして,包装や仕分け作業に取り組んでいます。実際におくりものを届けるサンタクロースの役目は,ベテランのサポートサンタが担当することになっています。

サンタクロースは,一つの国を一人が担当しますので,国の数だけサンタがいます。サンタが乗るソリには,一つの倉庫が小さく袋状にたたまれて積み込まれます。一つ一つのおくりものは,米粒ぐらいの大きさになりますが,袋から取り出される時には元の大きさにもどるようになっています。サンタは,この袋をかついで家々を回ります。クリスマス・イブの夜だけは,サンタがすべての家におくりものを届け終るまで,時間がゆっくりと流れ夜が続くようになっています。

サンタランドをサンタたちが出発する時には,出発式があります。オーロラが輝きその光が照明となります。そして,その光が白い雪の上でプリズムのように七色に反射し,整列したサンタたちの姿を浮かび上がらせます。希望や夢を立体的に表現したような,色と光の中で,サンタと見送るサポートサンタたちは,次のような言葉を言い交わします。

『子どもたちの笑顔が輝き,だれもが幸せな世界でありますように!』

『子どもたちの笑顔が輝き,だれもが幸せな世界でありますように!』

この言葉が魔法の言葉となり,トナカイたちは七色の光に包まれます。そして,サンタの『さあ,子どもたちのもとへ!』という言葉に反応して,トナカイたちが走り始めます。一つのソリを12頭のトナカイが引いて行きます。<1年を締めくくる行事なので,前の年に生まれた1月から12月生まれのトナカイ12頭がソリを引く役目を担当します>

やがてトナカイのはく息が白から金色に変わります。そうすると,トナカイの足がゆっくりと地上から離れ,トナカイとサンタとソリが一体となり,グングン勢いを増し上昇していきます。オーロラの輝く空を背景にして,サンタたちの乗るソリが,それぞれの国を目指して旅立っていきます。  

この続きは,それぞれの国を訪れたサンタたちの活躍に委ねることにします。