さつき盆栽日記

さつき盆栽好きが手入れの合間に古刹名刹を巡ります。

平家物語ゆかりの尼寺・寂光院

2016年08月16日 | 巡拝日記

   

平清盛の娘、徳子(建札門院)が生涯を過ごしたという

京都洛北の古刹を訪ねました!

 「寂光院」 (じゃっこういん)

寂光院は代々、尼僧が住職を務める天台宗の尼寺です

 尼寺らしく緩やかな石段を

ゆっくりと登って行き山門に向かいます

風情溢れる「山門」

 寂光院は推古2年の西暦594年に聖徳太子が父の用明天皇の

菩提を弔うために建立したと伝わる古刹です

 初代住職は聖徳太子の乳母であった玉照姫(たまてるひめ)で日本仏教

最初の三比丘尼(尼僧)の一人だそうです。 二代目住職は柴売りで

有名な「大原女」のモデルになったと云われる証道比丘尼と称する

藤原信西の息女が務めた。三代目が平清盛の息女で高倉天皇の中宮に

なり安徳天皇の実母である真如覚比丘尼と称した建札門院徳子です。

         

建札門院徳子は源平合戦で敗れて滅亡した平家一門と

我が子の安徳天皇の菩提を弔いながら閑居して

寂光院で終生を過ごしたと云われています

 寂光院「本堂」

「建札門院の草庵跡」 

 本堂の西側の建札門院が閑居したと伝わる草庵跡には

一面に青々とした苔が覆っていました!

 「四方正面の池」

 驚くほど綺麗な湧水が流れ込んでいて清涼感いっぱいでした!

「汀の池」  

「鐘楼」

「諸行無常」の鐘と呼ばれる「梵鐘」

寂光院は建札門院徳子が平家一門と高倉・安徳両帝の冥福をひたすら

祈り続けた隠棲の地であった。  その地に舅の後白河法皇が訪れる

平家物語「大原御幸」の一節で語られる物語のテーマ「諸行無常」は

多くの人々に愛読されている平家物語ゆかりのお寺でした

   

 

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