東大阪でそろばん教室を運営しているの先生のブログ 関西珠算瓢箪山教場・石切教場

子供たちから教えられたこと、感じたことを想いのままに綴ります。

YDK(やればできる子)を潰さないで~第3章~

2015-07-09 09:47:05 | 学習・塾に関する中身
 このシリーズ、反響が大でございます。前2つの記事の合計閲覧数が500を超えてしまいました。

 通常記事更新なしの日で訪問者数が40前後、記事更新をして70前後なんですが、YDKシリーズ②の更新後は訪問者数が約150になりました。

 みなさんがその塾名を知りたいのか、単純に記事として読んでいただいたのかは分かりませんが、一応追加を少し。

 まずコメントをいただいたT先生から
   >⑤賢い子から質問を聞いてもらえて、そうでない子には時間がなくなって質問を聞いてもらえないままになったりする。
  のだそうです。とても悲しいことですね。

 これも戻ってきた生徒から聞いていました。というか「成績が低い子は質問しようとしても無視して授業が進む」んだそうです。いたたまれなくなって、辞めてくれるようにもっていくんでしょうね。

 この授業の進め方には、実はこの塾の先生すら気づかない大きな大きなミスがあります。それは

 「理解しにくい生徒が他の生徒の前で理解できる説明をできたなら、その場にいる全員が(成績上位の生徒ならより深く)理解できる」という、指導において最も有益な状態を自ら放棄しているんですね。

 ね、最低でしょ!

 だから、成績上位の生徒でも、入塾から伸びていかないんですよ。入塾時に450点、でもって1年後も450点。これって塾に行っても行かなくても多分結果はそんなに変わらない生徒だと思います。もともと努力ができていたわけですから。

 で、偉そうに言ってるお前は?と言われそうですけど。私はしんどい生徒を引き上げるほうが得意です。

 お預かりスタートの時点の5教科合計
  ① 55点(預かるか?普通…。とか言わないように)→半年後176点
  ② 218点→半年後278点
  ③ 280点→5か月後390点(以前のブログに書いた女子生徒ですね)

 とか、います。というか、できない生徒は勉強の仕方以前に、勉強を苦痛に感じています。しなくても何とかなると思っています。その部分の改善から始めなければいけないんです。昔は学校の先生がこの部分を担っていました。今は残念ながら「お勉強は塾でやればええねん」というお考えの先生方が多くなっていることを感じます。私は、昔の学校の先生の部分も、塾の先生の部分も持ち合わせる存在でありたいと日々努力しています。

 そして伸ばすための根幹は「読み・書き・そろばん(計算)」です。だから、英語・数学のみを指導する塾は教育の根本が分かっちゃいないと思いますね。ご参考までに。
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できる(伸びる)生徒はここが違う~珠算検定試験・中学定期試験の取り組みを見て~

2015-07-08 00:26:53 | 学習・塾に関する中身
①素直か頑固か
 伸びる生徒は、指導者の意見に素直に耳を傾け「とにかく指示をやってみる」姿勢が見て取れます。今まで同じやり方に固執したところで、同じ結果になることは明白です。やはり指導に素直な生徒は、伸びもやはり素直です。

②努力の後にあるものが見えるか見えないか
 頑張ることはめんどくさいものですが、「今頑張れば合格に届く」とか、「このページの漢字を覚えきれば、漢字はばっちりだ」とか、努力の先にあるものを目的意識を持って見ているかどうかが大事です。

③行動が速いか遅いか
 たとえば次の行動を指示してからとりかかるまで、黒板の内容を写し取ること、ちょっとした動作に無駄がないことはとても大切です。これに伴って
④分類や区別、整理整頓ができるかできないか
 指示したものがスッと出てくる生徒はよく伸びます。必要なものを理解して、整理整頓できている証拠です。

⑤文句をよく言うか言わないか(人のせいにするかしないか)
 できる生徒はほとんど文句を言いませんし、自分の行動の意味を理解しています。そして「○○をやってごらん」という指導をしたときに、絶対に文句を言わずにすぐに取り組みます。それは「指示されることには必ず意味がある」ことをきちんと理解しているからです。その判断基準は「めんどくさいかどうか」にはありません。できない(伸びない)生徒は、価値判断の基準が「めんどくさいかどうか」にあることが圧倒的に多いと言えます。
 
⑥間違いの原因を追究するかしないか。(うっかりミスでかたづけるかどうか)
 間違いにはきちんと原因があります。それを「指が当たった」とか「符号の付け忘れや」とか、間違いの原因に向き合おうとしない生徒は伸びません。なぜ間違えたかに向き合ってしっかりと考える、つまり「次回以降同じ間違いをしないようにしよう」と考える生徒は伸びます。

⑦わかった「ふり」をするかしないか
 指導してもらったときは、「なんとなく」分かった気がするものです。それを反芻して、理解して自分に落とし込むまで聞ける生徒は伸びます。何度も聞くのがめんどくさい生徒は「だいたい」分かったことにしてしまいます。これではなかなかのびません。

 こうして整理してみてもやはり伸びる・伸びないの大きな差は「めんどくさい」ことを苦とするかどうかにあるといえますね。

 これからも、めんどくさい課題をきちんと与え、めんどくさいことをすることが当たり前になる生徒を育てていきたいと思います。
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YDK(やればできる子)を潰さないで~その後の反応から~

2015-07-03 23:12:46 | 学習・塾に関する中身
 というタイトルで先日ブログを書きました。よんでいただいた保護者の方々から少しの反応がありました。そして、ご家庭でもこのお話があったご家庭があるようです。授業終了のころ、生徒たち(主に6年生)から塾のお話が誰ともなく上がりました。

 そのお話の中では具体的に塾のお名前が出てきました。多数教室を展開する塾から、地域の個人塾まで。そして、先の記事の「最低」と私の考える塾の生徒たちの反応は「行きたくない」。さてその理由は?

 ① 賢くないと入れないし、成績が悪いと辞めなあかんって聞いたから ←小学生にまで出回るこの噂。どうやら間違いないですね。
 ② お姉ちゃん(お兄ちゃん}が通ってたけど辞めたい・辞めたいって言ってた ←なんで?
    ←プリントばっかりやらされて、わかれへんこと質問してもあんまり教えてくれへんねんって言ってた ←確かに指導は楽ですね
 
 そしてその夜、中学1年生に再び聞いてみました
 ③ 過去問をひたすら解かすんだって ←それで、本当の実力がつくのか?
 ④ でも点数はいいみたいやで ←そりゃ丸暗記できれば点数だけはとれますね。 さらにもともと出来る生徒を集めれば、プリント与えておけば勝手に高得点を取ってくれますからね。そりゃ指導は楽ですよね。


 で、一番の問題点は「塾に行かせておけば成績が上がる」という考え方です。

そんなわけは絶対にありません


 私の教室では、お預かりする生徒の大半が、小学校3年生の終わりまでに入学します。そしてほとんどの生徒が、その時点では未完成です(当たり前ですね)。宿題は平気でサボる、ウソの言い訳はする、いかにして手を抜くかを全力で考える、そろばんには行かされてるから嫌々行く…。学習習慣・生活習慣が全くできていない状態です。
 これは、ご家庭の教育をバカにしているのでは決してありません。いくらご家庭できちんと躾をされていても「子供」というのはそういうものです。しんどいことから逃げて楽をしようとするのです。
 その生徒一人一人と真剣に向き合い、少しでも良くなる方法を保護者の皆様とともに考え、時には保護者の皆さまにお叱りをいただきながら、生徒を伸ばしてきた自負があります。
 そして私は、塾の教育はその延長線上にあると考えています。目先の結果にこだわってはいけないのです。高校入試に成功すればそれでいいのではないのです。その先のその先まで、視野に入れて指導をしなければならないんです。

 これをきちんと考えているかどうかはつぎの3点をその塾が行っているかに尽きます。

 ① いつでも授業を見ることができる(ただし、試験1週間前や、1月を過ぎた3年生の授業見学は普通はご遠慮いただきます)
 ② ①でご遠慮いただく期間以外はいつでも体験授業を受けつける(体験授業はしていませんという塾は論外です)
 ③ 懇談をいつでも(といっても授業時間帯は無理ですが)受け付ける。

 そしておまけとして
 ④ 生徒からの信頼が厚く、いろいろな相談を持ちかけられる先生である(←これまだ私は発展途上です)

 さあ、お子様の通われている塾は、上記を満たしていますでしょうか? そして満たしていれば、あとはこれが合言葉です。

塾に丸投げせずに塾と二人三脚でお子さまを見守る

 私は今日のブログを改めて肝に銘じて頑張ります。第二回の試験結果は悪かったようなので…。 またご報告します。
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日商検定結果発表

2015-07-03 09:39:52 | そろばんに関する中身
 6月28日の日曜日に日商1・2・3級の検定試験が実施されました。今回は悲惨な合格率でした。それでも2名の1級合格者が誕生しました。

では、合格者です。

1級

M・Mくん
Y・Tくん


2級

N・Mさん(満点)


3級

Y・Fさん
S・Kくん
H・Dくん
I・Kさん


(同じイニシャルの場合があるので、教室の発表でご確認くださいね)


 それぞれの生徒の検定試験への取り組みや、指導者としてのコメントは来週以降に、検定試験報告書を順次お渡ししますのでご覧くださいませ。
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