東大阪でそろばん教室を運営しているの先生のブログ 関西珠算瓢箪山教場・石切教場

子供たちから教えられたこと、感じたことを想いのままに綴ります。

今年度もまた

2015-04-11 09:53:32 | 日記
 この春からまた一人、お手伝いに来てくれる卒業生が増えました。

 主に、中学生のお勉強のサポートをお願いしています。わたしももう40代のおじさんです。少しでも子供たちに年齢の近い大学生のほうが、子供たちもなじみやすく、相談もしやすかろうという想いがあり、来てもらっています。

 今こうしてサポートに来てくれているのは、全員教え子です。で、改めて紹介を書いていたところ、なかなかすごいメンバーだなあと思います。ここまで育ったとのかと思うと感無量なんですよね。個人が特定されるのも困るので、この5人の高校・大学だけあげてみましょう。

 ①天王寺高校→大阪府立大学工学域
 ②高津高校→関西学院大学理工学部
 ③近畿大学付属→近畿大学農学部水産学科(近大マグロ)
 ④清水谷高校→同志社大学文学部
 ⑤清水谷高校→大阪市立大学工学部

 ね。なかなか頑張った自慢の教え子たちです。そして今年もまた、大学進学・就職の報告をたくさんもらいました。たとえば、教え子の進学先としては、今年の報告者で関関同立を制覇しました。これまでの報告に来てくれた生徒を思い返すと、国公立は京都・大阪府立・大阪市立・奈良教育・京都教育・京都府立・奈良女子・和歌山への進学者がいます(この中には、若かりし頃別の塾で雇われ講師をしていたころの教え子を含みます)。あと、看護師が5名、研究職が1名、国土交通省が1名。ほかにも書ききれないくらいの進学・就職者がいます。

 そしてうれしいことは、高校入学までを私とともに過ごした生徒は、ほぼその後の進路を報告に来てくれるんです。指導者としてこんなにうれしいことはありません。

 そろばんの教室に来てくれたときから、その生徒との縁が始まります。早くに教室を去ってしまう生徒ももちろんいます。しかし、人生においてその半分以上を共に過ごす生徒もいます。上に挙げた5人は1番短い生徒こそ5年ほどの付き合いですが、一番長い生徒にいたっては15年のおつきあいです。これだけ長い間顔を合わせて、なお来てくれる。本当にありがたいし、うれしいことです。

 そろばんの指導の時から、そろばんだけにとどまらず、いろいろなことを伝え、時には厳しく叱り、壁として立ちはだかる。嫌われることもたくさんしてきました。それでも今ここに帰って来てくれた生徒は、私を認めてくれています。これまで私が伝えてきたことは、少なくとも間違いではなかったと、胸を張っていえる先生へと彼らに育ててもらったともいえます。

 私は、いつも胸に刻んでいることがあります。「そんなこともわからへんの?」という言葉を子供の前で出した時は、先生という仕事を辞める時であるということです。常に「どうしたら伝わるのか?」を考え続ける先生でなければいけないと思っています。だから、そろばんやお勉強で必要なやり方や知識は「教え込み」ますが、当たり前のことを当たり前と思える心を育てるために「伝える」ことを大切だと思っています。手を抜いたり、体裁だけを繕って子供たちの前に立てば、子供たちは恐ろしいくらい見抜いてしまいます。だから、私は毎日が本気です。

 先日上記のうちの1名と、酒を交わしました。たくさん語り合いましたが、一番うれしかったのは「俺、先生と出会ってなかったら大人をクソやと想ってましたわ。こんなけ本気で子供に向かっていく先生は少なくとも俺は出会ったことがない。」と。「本気が伝わっている」生徒がここにまた一人いたことにうれしい反面、本気で子供を想う先生が減ってしまっていることに、悔しい気持ちにもなりました。

 今年度も変わらず、子供たちに本気で立ち向かう先生であり続けたい。そして「教え込む」だけでなく「伝える」ことのできる先生でありつづけようと胸に誓った瞬間でした。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

新年度

2015-04-08 09:43:07 | 日記
 が、スタートしました。

 今年度は、瓢箪山の教室の周りの小学校は軒並み1年生が1クラスしかありません。少子化の影響が完全に表れています。そのせいか、今年度は新1年生の入学が4月8日現在でまだありません。17年目にして、4月の時点で1年生がいない(入学予約をいただいていないことも含めると)ことは初めてのことです。

 というわけで、今なら1年生の生徒にご入学いただくと、ものすご~く目が届く状態です(とはいえ、手をかけすぎることはしません。ある程度は見守りますよ)。そろばんをはじめたい、特に1年生のお友達を大募集でございます。

 4年生以上は原則定員となっておりますが、兄弟・姉妹で同時のご入学をいただく場合は、若干名お受けできますのでご相談ください。


 お勉強の方は、6年生は定員となってしまいました。5年生はあと3名。4年生以下はまだまだ大丈夫です。4月中はお勉強部門のスタートもお受けすることにいたしました。5年生以下の方で、土曜日学習を迷っておられる方がおられましたら、一度ご相談くださいませ。
 5月以降は来年度の募集(2月茉ごろ)まで、途中の参加はお受けしませんのでよろしくお願いいたします。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

反響

2015-04-03 00:31:50 | 日記
 前回のブログ、私のブログの過去最高閲覧数でした。1日でのアクセスが300を超えていました。見ていただいているんですね。

 というわけで、なんと私の考え方は「塾はそろばんのおまけ」なんですね。塾の先生からすれば「えっ!こいつふざけるな!」。そして塾を運営する企業様から見れば「バカにしてるのか?」となると思います。決してそうではありません。順を追って説明しますね。

誰でも最初から賢いわけではない



 これ、当たり前のことでも理解できていない人が圧倒的に多いんですよね。もちろん「生まれ持った素質」というものがあります。オリンピックで金メダルを取る人。世紀の大発明をする人。歌がとてつもなく上手い人…。いわゆる「天賦の才能」というものは現実にあるのでしょう。しかしながら、そんな「天賦の才能」に恵まれる人はほんの一握り。大多数の人は「普通の人」なんですね。
 個人の能力というものは、もって生まれた「先天的」なものより、その後育っていく中で身に付けた「後天的」なものが圧倒的に多いんです。そしてその個人の能力は概ね小学校時代に出来上がってきます。
 そろばんを指導する時期は、子供たちの様々な習慣が出来上がっていく時期です。まるでスポンジのようにあらゆることを吸収していきます。その大事な時期に、「正しい指導」を受けて「正しく育つ」ことができたなら、能力を育て上げる第一段階が完成です。
 この時期に、ただ学習のみを詰め込み「左脳人間」に育ってしまうことは少しもったいないと思うのです。そろばん学習を通して「右脳人間」になりながら、その能力の応用の仕方を、様々な学習チャレンジを通して身に付けてもらう。これが私のそろばんを通した教育です。
 だから、そろばんを学習し、その能力を使うことができることがらを実際に作業を通して知っていくことができれば、能力は確実に伸びるはずです。こうして、「鍛えるために必要な訓練を受け入れることができる素地を鍛える」ことが、第一の目標です。これが出来上がっていないと、どんなに素晴らしい教育を受けても、それを受け止めることができないわけです。
 だから、レベルの高い教育を、レベルの高くない能力の状態で受けても、何の意味もなさないわけです。そろばん学習を通して「賢くなるために必要な素地を鍛える」わけです。

 そして、その能力の伸びはもちろん十人十色です。そして、大手学習塾さんのいちばんの問題点は「その塾の設定するカリキュラムについていけない能力の状態で入塾した時に、適切なケアができない」ということです。
 だから、レベルの高い教育を受けるに十分な力が育った生徒には、そういう塾にいくことを勧めます。(5教科で420点を超えてくれば大丈夫だと思います)。一方、能力は育ってきたけど、十分に使いこなせない、または、もう一息で能力が育つという段階にある生徒は、それまでの取り組み・得手不得手などの個性を十分に把握し、引き出していく教育が必要となります。
 えらそうに講釈を述べる私が、完璧にできているかと問われれば自信はありません。だから懇談で、私が自分で思う長所・短所はお話します。そして十分にご理解いただいた上で、それでも私の指導を受けたいという方のみ、塾指導をお受けしています。
 だから、私の塾指導は「そろばんの延長線上」にある「完全なおまけ」ということになります。

能力に応じて自分の道を歩めばいい。そのためにそろばんで鍛えた能力がある


 そろばんで、素地が十分に育った生徒なら、どんな塾に行っても大丈夫だという確信があります。ただし、たくさんある塾の中には「せっかく育った能力をきっちり潰してくれる極悪塾」もありますので要注意です。
 私は、塾指導をする中で、お勉強に全然関係ないこともお話します。今日なんか、生徒のお友達がインフルエンザにかかり、「春やのにインフルエンザ?」という声が上がったので「抗原抗体反応と花粉症」のお話をしてみました。
 自分にとって必要か否かも判断できるようになっていく過程では、教科書が教えてくれないいろいろな知識もまた大切だと思います。

 と、私は結構先まで見据えてそろばん指導をしているわけです。別に塾指導の生徒を確保するためにそろばんをしているのではありません(そろばんだけで、完璧に伸びるようになれば、塾指導は辞めたいのが本音です。でも中学生の時点でそこまで完璧にできる生徒はそれこそ「天賦の才能を持っている」んでしょうね。それでは自己矛盾になりますなあ…)

 だから、春からそろばん始めませんか?(すいません。また宣伝になってしまいました。特に新1年生のお友達を大募集でございます)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする