東大阪でそろばん教室を運営しているの先生のブログ 関西珠算瓢箪山教場・石切教場

子供たちから教えられたこと、感じたことを想いのままに綴ります。

夏こそ勉強!と煽る塾には注意が必要ですよ。

2014-07-04 23:40:19 | 学習・塾に関する中身
 というと、ほとんどの塾さんには敵視されると思います。そして実際私の教室も夏のそろばんトライアル教室を実施しますから、「同類やないかい!」という保護者の皆様のツッコミが聞こえてきそうです。

 さて、夏期講習を煽るには大きく分けて二つのタイプの塾さんがあります。

① とにかく売り上げのために生徒が欲しい。

 このタイプの塾さんには「芯(しん)」や「矜持(きょうじ)」を感じません。それがどこに現れるかと言うと、とにかくたくさんのコースを開講します。そしてメインのコースはやたら時間数が多く、講習参加費用もお高くなっています。信念があるのならば、子供たちに必要と思う内容を、必要な時間で、適正な価格で提供できるはずです。
 だって、あまりにも教室での指導時間が長すぎる場合は、その中身をもう一度自分で振り返って消化する時間はいつ確保するのでしょうか?。まさに「フォアグラのがちょう」を育てるように詰め込むだけ詰め込むように見えます。
 本当の学力は前回・前々回ともに触れましたが「できなかったことを一つずつできるようにつぶしていく」作業です。この場合は本人には必要のない中身までやらされることになります。
 本当に一人一人を把握している塾さんなら、全体の課題とは別に、個人ごとに弱点補強の課題を与えます。そしてそれは自分の自由な時間を計画的に使って学習していくように指導するはずです。
 だから、画一的なテキストを各教科複数冊持たせて、アリバイ証明に走るような中身になりがちです。

② 本気で子供たちができるようになってほしい。
 
 このタイプの塾さんは、基本的に個人経営かそれに近い塾さんが圧倒的に多いです。そして「自分自身の目で見て、自分自身で指導する」ことにこだわりがありますから、個人個人をきちんと見据えた指導をする場合が多いです。
 ただし、個人経営の場合は、外部からのチェックが働きにくい部分があるので、
 ・ 情報公開をきちんとしているか
 ・ 授業をいつでも保護者に公開できるか(試験前の授業は邪魔してほしくないですけどね…。だから試験前に体験授業をストップする塾はきちんと生徒たちのことを考えているとも言い換えることができますね)
 ・ 基本的に面談・懇談を断らずに受け入れてくれるか(責任者が一人の場合は、なかなか保護者の皆様と予定が合わないのが悩みの種です)
といったことができているか否かも確認しておくことが必要だと思います。

 そして、①の塾ほど「夏にきちんと勉強しないと手遅れになる」と、根拠もなくさんざんに煽ってきます。大事なことは「あなたのお子様の学習習慣が、手遅れになる要素をはらんでいるか否か」であって、「すべてのお子さんが塾に行かなくてはいけないわけではない」ということを、保護者の皆様が分かっているかどうかだと思います。
 「煽ることに理由がある」塾さんは、かならずホームページや、ブログ、チラシなどで、その根拠を明確に示しています。そして自分の塾ではこのように指導するので、こうした結果が期待できるということを理路整然と発信しています。

 どうか「ブランド」「全国展開」といった数の力に流されることなく「本物」を「真摯」に提供している塾さんに出会っていただきたいと思います。
では、次のブログで「そろばんトライアル教室」の要綱と、その「想い」についてお話します。
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