羊飼いな日々

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ヴァルドルフ人形の力

2007-04-24 08:56:51 | 作り方・手仕事

先日、私が作ったヴァルドルフ人形を、施設に持っていきました。

Img_3004 このお人形、名前は「ハルちゃん」。ヴァルドルフでも一番サイズが大きく、赤ちゃんに近く作ってあります。もちろん、中身は羊毛がきっちりと詰まっています。

今、子羊たちも大きくなり赤ちゃんがなつかしいので、羊飼いも可愛がっているお人形です。

抱っこすると、ほどよい弾力感としっかりした重さが心地よいお人形です。抱きしめたくなります。

このタイプはオムツがえ人形というもので、お尻をちゃんと作るので、作り方が普通の着せ替えタイプと違います。足を別につけているので、お座りも安定しています。だから、こんな格好もOKなんですね。

また、大きめな人形なので、赤ちゃん時代の服がそのまま着せられます♪

今は、娘が着ていたTシャツをワンピースがわりに着せ、その上の服と帽子は羊飼いが作ったのを着ています。オールインワンの赤ちゃん服は、お腹の部分を少し短く詰めたら、ピッタリ。これは、寝巻きとして利用しています。

最近、子羊たちもお人形で遊ばなくなりました。そして、それぞれに自分用の大事なお人形があるので、これはいつも棚に置いてあるだけ。

それで、お年寄りの施設に持っていったのです。

やはり、お人形の力は凄かった。一人の利用者さんは認知症が進み、表情や感情がとぼしい方なのですが、このお人形を見せたとたんに、「かわいいねぇ・・」と、抱きしめて離しません。そして、顔を覗いてはしきりに話しかけたり、世話を焼いたりしています。あまりに可愛がるので、大丈夫かと心配になるくらいでした。

この、利用者さんの「こころ」の中に持っていた、母性や愛情など、かつての感情や記憶が呼び起こされたのでしょう。

他の利用者さんも、抱っこしたり、膝に座らせたりと、しきりに可愛がってくれます。おどろくことに、みなさん本当の赤ちゃんのようにそーっと大事に扱ってくださいます。

この羊毛を詰めたお人形の独特な感触。赤ちゃんの弾力が、ギュっと抱きしめたくなるのですね。たかが、お人形、されどヴァルドルフ人形。

今回は、ちょっと遊びに連れてきた感じにして、様子を見ながらでしたが、そのうちには、ここのマスコットとして置いておき、みなさんに可愛がって頂きたいと思っています。

また、お泊り時には、お人形と添い寝してもらうのはどうかと考えています。羊飼いですら、初めて人形を作ったときに、あまりの可愛さに添い寝(しませんでしたが)したい気持ちになったのです。ただでさえ、心細い施設でのお泊りに、利用者さんの心の支えになってくれたら、うれしいです。

Img_3005_1


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2 コメント

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すごいですね! (まつぼっくりぃーかあさん)
2007-04-24 15:07:31
すごいですね!
このお人形の素晴らしさを再確認です。
子どものみならず、お年寄りにも、なのですね。
そして、嬉しいことですね!ホント。
この赤ちゃんタイプ、やはいrより人に近いですね....。
ちょっと創作意欲を刺激されます。
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まつぼっくりぃーかあさんさん (羊飼い)
2007-04-24 20:32:50
まつぼっくりぃーかあさんさん
ぜひ、作ってください^^
人形の持つ力、あらためて感じた出来事でした。
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