子どもがいきなり嘔吐すると、非常に慌てますね。
昨日の我が家がそうでした。
明け方未明、息子がいきなり起きて嘔吐。前日の夜には特に変わった様子がなかったのでびっくりしました。
その後、トイレに行き、また何度か嘔吐。
朝になり、熱を測りましたが平熱でした。
その後、下痢も始りました。これもひどいもので、最後は水のように出てきました。
さて、ホメオパシーのセルフケアによれば、こんな時には何種類かのレメディがあげられますが、今回私が考えたのが、以前より息子羊に効いていた、アーセニカム・アルバムです。
いきなり、突然という症状像もあるので、アコナイトもいいかと考えたのですが、今回はアーセニカムと、ぴんときました。
とにかく、一人でいたくない。下痢もひどい。
また、冷たい水分を欲しがるのですが、たくさん飲むとすぐに吐いてしまうため、チビチビと飲みます。これもぴったりあてはまります。
それから、しばらくして空気を入れ替えてほしいと息子羊から要求もありました。
このレメディの特徴のひとつ、身体は毛布でくるまりたい(寒い)けれども、頭には新鮮な空気が欲しいというもの。
これも当てはまります。
ポテンシーは30なので、これを何度も何度も繰り返して頻繁に取らせます。激しい症状なので、どんどんと飲ませました。弱いと、せっかくのレメディもあまり効果がありませんので注意です。
最初、ちょっと具合が良くなり、その後少し悪化して激しい嘔吐・下痢を繰り返しました。
これは毒だしのレメディなので、出しきるために症状がちょっと強くなったのかもしれません。
顔色は青白く、苦しそうです。少し足を丸めて横になるのですが、横になるよりも、身体を少しだけ起こしている方が楽だったようです。
それから日が高くなるにつれ、今度は熱も出てきました。嘔吐と下痢は間隔が長くなり、たまに水分補給の後などに出るくらいになってきました。
楽になってきて、今度は熱。頭も痛いとのことでした。
違うレメディを考えたのですが、一度効いたレメディはそのままのほうがいいので、この場合も同じ、アーセニカムアルバムをまた取りました。
38.2度。結構な熱です。足もフラフラしてつらそうでした。夕方ころには、水分も普通に取れるようになり、食欲はないものの、ゼリーなども食べられるようになりました。
熱は高かったですが、そのまま就寝。結構ぐっすりと寝てしまいました。
今朝になり、熱を測ると、なんともう平熱に下がっていました。
まだちょっと頭が痛いのと、おなかがヘンであるということで、アーセニカムアルバム200を一度とりましたら、すっかり調子も戻り、その後はモチパーティーに参加するくらい元気になってしまいました。
昨日の嘔吐と下痢、原因はなんだったのかわからないのですが、風邪が腸にいったのか、ノロウイルス、はたまたインフルエンザか・・・
病気にどんな名前がついているにしろ、症状からレメディを探すのがホメオパシーです。
嘔吐や下痢をしているということは、身体の中から悪いものを排出しようとする身体の免疫機能の働きのおかげです。せっかくの身体の防御機構、この働きをアロパシーの薬で抑えてしまうのは良くないのではないかと考えたので、今回はレメディで治療をしていきました。
お昼ころに念のために病院を受診しましたが、やはり薬をもらい、様子を見るようにということ。もらいましたが薬は飲ませていません。
レメディだけで、息子も、こんな砂糖をなめて治るの?なんと訝しげでしたが、飲むといったんは嘔吐や下痢も出るけれど、その後はラクになるのがわかるのか、今日は「昨日、あの砂糖のお薬と、空手で鍛えてたおかげで治ったね」と、うれしそうでした。
以前、私もおんなじ症状でアーセニカムアルバムを飲んで治しましたが、今回もはっきりした急激な症状があったおかげで、レメディがわかりやすかったということがあります。
こんな症状の場合には、ぜひ試してほしいレメディです。とても効果がありますよ。