本日は月3回行っている、特養での講師の日です。本日の参加者は8名。風邪などで少なめです。
毎回、ペットボトル編み機にて、マフラーを編んでいるのですが、この編み機は、非常にすぐれものです。リリアンの大きいものと思ってくださいね。
ペットボトル編み機の作り方です
1。ペットボトルを半分に切ります。底も切り、筒にします。切り口が危ないので、ビニールテープで保護します。
2.そのまわりに割り箸を11本、間隔をあけてとりつけます。この時に上の方、2㎝ほど箸を出すといいようです。とれないように、しっかりとゴムテープでつけておきます。
この箸11本がちょうど編みやすいです。それからあまり細い毛糸だと、細いマフラーになってしまうので、しっかりした太目の毛糸で編みましょう。
また、市販の編み機ですと、逆にやわらかすぎて、力の加減の難しい麻痺のお年寄りなどだと、編むのが難しいのです。これだとお金もかからずに、力をいれても大丈夫です。
次は編み方です
1.編み機につけた箸に、まず一周、箸一本づつ毛糸を波のようにかけます。2周目も波にすると、互い違いに箸に毛糸がかかっていると思います。
2.3周目はそのまま外側だけになり、いよいよ編み始めです。最初にかけた毛糸を3週目の毛糸の上から箸の内側にリリアンのように編みます。
この時、最初はゆるくてお年寄りには難しいので、一周編んでおきます。
3.あとは、どんどん編み進めていくだけです。そのままペットボトルの内側に編まれていきます。
4.最後は、編み目に毛糸を通して、ぎゅっとひきしぼり、ここに毛糸のぽんぽんをつけるなどして完成です。
こんな感じです。この単純な作業が、意外と普通の人には出来ない!!忙しいのもあるのでしょうが、非常に根気がいるのです。手伝いのボランティアさんがいなければ、だいだい1本編むのに3ヶ月~半年はかかります。昨年からは市販の大きい編み機で帽子に取り組むお年よりも出てきて、バラエティもひろがりました。
大変な作業ですが、お年よりは、出来上がりの楽しみと手の機能訓練もかねて、懸命にとりくまれています。出来上がったマフラーや帽子は、クリスマス展など作品展で販売するほか、ご自分の毛糸を買ってきて知り合いにプレゼントしたり自分用にしたり。
今は、羊飼い一人で全員をカバーできますが、編物を始めた当初はお年よりも全く手が動かず、何も出来ない状態でした。パーキンソンの方は、まったく何をしたらいいかわからず、手伝いの人がかかりきりで不安そうでしたが、現在はなんと、お一人で編むまでになっています。また、認知症のお年よりも、継続するこの作業がいいのか、作業を始めるとリズム良く編んでおられます。とても落ち着いているので、他の日常作業が困難な方とはとても思えないくらいです。どのようにしたら編みやすいか、一人ひとり手探りで模索していったのです。そんな積み重ねでここまで編めるようになりました。
このようにして編んだマフラーや、作品は、毎年9月の第一週にK公園で開催の年輪ピックの老人作品展で展示販売します。この作品展、実は知る人ぞ知る、非常にお買い得品がたくさんあります。お近くの方はぜひ、一度ご覧になってください。県内の施設から沢山の出展がありますよ。
さて、最後に毛糸の種類ですが、 単純かつシンプルなマフラーなので、毛糸に一工夫あるといいですね。純毛の質のいいものにするとか、変り毛糸にするなどです。くれぐれも、編みやすいものにしてください。
こちらは工作クラブの様子です。ペットボトルを使って作業をしています。
文章読んでる限り、私にできるか不安です(笑)
しかし、お年寄りの集中力には脱帽です。
認知症でもパーキンソンでも、
しっかり取り組まれてるのはすごいっ。
K公園ってどこでしょ?
こちらも初耳。知るひとぞ知る・・こういうのいいですよね。
なんだか優越感が!!
この公園は、甲府の大きいスポーツ公園です。
老人作品展は、始まると同時に行った方がいいですよ。売れてしまうものもありますので。