羊飼いな日々

仕事も家庭も子育ても、
のんびり気ままに行きましょう~

手仕事カフェ、始動!!

2007-01-31 16:43:57 | 作り方・手仕事

かねてより、N市のMさん主催のアトリエに出向いて、みなさんでヴァルドルフ人形を作っていますが、最近は手仕事の楽しさが定着してきたようです。だんだんと違うものも作ってみたくなりました。

Img_1811 そんなこともあり主催者のMさんの希望である「手仕事カフェ」として始動することになりました。ここでは、子どもさんを連れての参加も出来ます。そして、自分の作りたいものを中心に、自分主体の手仕事を行える場です。

Img_1812 Img_1815 こちらでの売りは、料理好きな主催者さんの人柄と、おいしいカフェのお菓子。そして天然酵母パンです。ゆっくりと自分と向き合って手仕事をしたあとは、胃袋の開放・・というのもいいですね。お茶と軽食を食べながら、手仕事や子どものことについて、質問や話が弾むのも楽しい時間です。

Img_1817 開始当初は、人形を黙々と作っていた方たちも、本日は実に和やかにおしゃべりも弾みます。継続して参加され、手仕事にも慣れ、出来上がりよりも作る時間を楽しむということが体でわかるようになると、リラックスして取り組めるようにもなりますね。

Img_1803 Img_1805 本日はヴァルドルフ人形の1体目の方2名。2体目に挑戦される方が4名。羊毛フェルトのイノシシづくりの方が3名。

皆さん、お子さん連れでの参加です。物を作るということを通して、参加のみなさんの気心が通じるような、不思議な時間が流れていました。           

Img_1804 Img_1820ここでの羊飼いの仕事は、ものづくりの中で何気なく行っていることへの説明役です。講師などではありません。同じ、物を作るのでも、すべき作業に意味があることを知ると、いいものができます。ものづくりの意味が理解できることが重要で、技術はいくらでも自分で磨けますね。

Img_1818 イノシシもとてもよくできました。一緒に作っていたお子さんのネックレスも、とても素朴でかわいく仕上がって大満足です。

来月は、特別イベントで、お雛人形づくりの予定です。今年のイノシシも、本日で一旦、打ち止めです。

これからは、雛人形、そしてイースターの動物になってきます。それも楽しみですね。


本日のイノシシです。

2007-01-30 19:38:59 | 作り方・羊毛小物

070130_120101 本日は、H市のMさんのアトリエで、羊毛フェルトのイノシシづくりをいたしました。

こちらはSさんと、Mさん作のイノシシ。とてもいい感じの仕上がりです。

イノシシは、作り始めはどうなることかと思うのですが、出来上がりは意外とちゃんとイノシシになるので、とても楽めます。みんなイノシシなんて見たことがないため、何を作ってもイノシシのように見える。なのであまり失敗がありません。かえって、巷によくいるような動物、犬や猫、などのほうが、難しいかもしれません。

Img_1801 本日は、羊飼いも新しいタイプのイノシシ作りを、一緒に挑戦いたしました。それは、先日のデイサービスで男性の利用者さんが作られたイノシシ、なかなか特徴をとらえていて感心しまして、マネをさせていただいたわけです。

ちょっと牙が大きすぎて、マンモスのような・・・・。猛々しいイノシシになりました。

まあ、なんでもアリということで。また明日は違うイノシシに遭遇できそうです。お楽しみに。


お年寄りとの関わり

2007-01-29 21:57:54 | 活動・手仕事講師

本日は、特別養護老人ホームでの仕事でした。羊飼いは、こちらへ通い始めて5年になります。もちろん、最初はお年寄りに対しての知識などはなく、その都度手探りで指導してきました。

昨年ホームヘルパー2級の資格を取得し、介護の技術・心構えなどを習い、そういうことだったのか・・と納得のいくことがある反面、お年寄りに対して、知識や技術でまかなえないような、心や尊厳についても考えさせられてきました。実際にお年寄りを前にして習ったようにいかないことも、体験しました。知識で対応すると、介護経験がない分、結局一人ひとりが見えなくなってしまうのです。

今、こちらのご縁で、春から新しい施設が開所するということで、勤めさせていただくことになり、少々緊張もしています。せっかく取得したヘルパー2級でもありますし、介護についても勉強のつもりで働きたいと思ったのです。

しかし、私の扱いはまったくの素人扱いです。5年間、身体の世話はしなかったとはいえ、関わってきたことはなんだったのかと思います。これは、施設で介護者として働いていなかったので、あたりまえといえばあたりまえですね。施設では介護というのが、車椅子の移乗とか服の脱ぎ着、おむつ交換、機械浴・・こういうものを基本になりたっているのです。だから、私のような素人さんは、急に働きにこられても困るというわけです。なので、研修という名目で2月には何日かパート勤めをすることになりました。一日の流れを体験して学んでくださいということでした。要は、介護の仕事を甘くみるな、ということなのでしょう。

甘くみているつもりはありませんでしたが、とまどいは隠せません。勤めるところは、小規模多機能型居宅介護施設なのですが、自宅と同じような家庭的な雰囲気を目指すという説明であったので、そのつもりだったのです。これは、私の世間知らずな甘さでもあるのでしょうね。実際の利用者さんは、介護度の重い方や、認知症の方が主になるはずですから。

少々気の重い仕事になりますが、これからの取り組み、特に自分の道を考えた時、目指すべき道が他にあることが救いになっています。介護自体を目標として定めてしまうと、3年後に介護福祉士、何年かしてケアマネージャー・・と流されていくでしょう。もちろん介護の仕事は、とても大切な仕事です。問題はどうあれ、今現在介護されなければならないお年寄りがいる限り、必要な仕事です。しかし、もっと根本的に救う道はないのでしょうか。もっと以前に何かあるはずです。

言い方が悪いかも知れませんが、お年寄りをターゲットの介護産業、薬漬けの医療は、本当にどうにかしなければなりません。誰でも尊厳をもって生きる権利があるのです。そして尊厳をもって生を終える権利があります。

真の癒しを求めて、今年から勉強するつもりでいます。そのためにはまず、現場を知らなければならないのですね。その必要があるから、する。すべき事をするということ。とにかく今は進まなければならないのですね。

Img_1796 本日は、お年寄りと、マフラーを編むことを通していろいろなお話をしてきました。たとえ1週間に1度、1時間きりの作業であっても、継続して続けていることは、お年寄りの力となっているはずです。先日足を骨折された認知症のKさん。今日は通院ということで、玄関でお会いしました。すると、にこやかに「今日は編めなくて残念だねぇ・・」とおっしゃったのです。かなりImg_1795進んだ認知症であるにも関わらず、私の顔を見てパッと思い出されたようなのです。知っている顔を見ることの安心感があるようで、手をにぎって離さないのです。毎週会っているということもそうですが、手を動かして物づくりをしていることの効果なのでしょうか。その作業と私の顔が、どこかにしっかりと刻まれるのでしょう。

そのような取り組みは、介護者としての経歴にはならないよ うな、些細なことではありますが、子育ての結果がすぐに目に見えずに長い時間がたってからわかるのと同じように、後からわかることなのではないかと、思っているのです。継続の力ですね。それが、今の、私にできるお年寄りとの関わり方です。(もちろん、現場でお年寄りを介護されている方々には、日々頭が下がる思いです。)

お年寄りが大切に編んだマフラーと帽子は、作品展などで販売しています。それがまた、作る張り合いになるのです。そのような、関わり方も、あります。これからも、いろいろと模索していきたいです。


ヒノハリンピックへGO

2007-01-28 21:06:53 | 子羊・日常の様子

今年は、暖冬ですね。とはいえ、やはり高原のH市は雪が残るような寒さでした。

Img_1784 本日は今年一番目の、ひのはる冒険隊に参加してまいりました。今回は、4年に一度開催の記念すべき、「ヒノハリンピック」です。

日が出ているとはいえ、外は結構な寒さ。この中でいったい何を行うのか・・非常に興味シンシンで参加です。

Img_1786 いつもは、駅から出発する子羊たちを見送る羊飼いですが、この寒さに断念し、さっさと車に戻りました。羊飼いは、こちらでお迎えの時間まで、買い物などをして待っています。

Img_1787 さて、お迎えの時間。靴をドロドロにして帰ってきた子羊たち。今日は何をしたのかと訪ねると、2グループにチームが分かれて、ドッジボール・靴飛ばし・リレーなどの競技をしたとのこと。娘羊のグループは、負けてしまったらしい、非常に残念そうです。

Img_1789 こんなふうに顔を真っ赤にして、本日の様子を話してくれる子羊たち。こんな時には、本当に子どものかわいさを感じます。いろんなお土産話しをしてくれるのですが、娘羊は今回は同級のお友達が2人出来たのが特に楽しかったようです。

娘羊のもっかの悩みは、次回開催のヒノハリンピックに参加できないということらしいです。中学生になったら参加できないというのが問題らしい。普通、高学年になると、野外活動に参加する子ども自体が減るというのに、いつまで参加するつもりなのか・・。それだけ、本人にとっては楽しいということなのでしょう。

息子羊の方は、チームが勝ったので意気揚々です。ドッジボールでは、最後まで逃げ切れたと、我がすばしこさに得意満面です。息子羊は、普段はニヒルな僕ちゃんで、こんな風に楽しく参加できるような雰囲気の子ではないのです。ですが、毎回、必ずこのように顔を真っ赤にして土産話をしてくれる・・それも、親にとってはうれしいものです。

Img_1791 さて、体がドロドロなので、帰りに遠回りして「つたの湯」に入ってきました。源泉です。落ち着いた建物で、しかも、安いのです。20号沿いの山梨と長野の県境にあるのですが、露天風呂もありなかなかいい湯でした。しかも、大人500円と安い。子どもは300円です。食堂はありませんが、持ち込みは可能ですし、中でカップラーメンなども販売しています。

道の駅にあるので、買い物もできるし、観光やツーリングの人も結構きていました。

Img_1792 お風呂は良かったのですが、ここから運転して帰るのがチトつらいところ。道は暗いし、眠いしね。わざわざ行くには遠いので、あまり行くことはないかと思います。案の定、車の中では、全員気持ちよく寝ていました。

と、いうわけで、朝のお弁当作りから、~温泉と、一日仕事でした。

来月のひのはる冒険隊は2月24日の参加です。次回は「焚き火でクッキング」。

また、どんなお話をしてくれるのか・・楽しみですね。


デイサービス、イノシシ2回目

2007-01-26 16:52:02 | 作り方・羊毛小物

Img_1770 23日に引き続き、Aデイサービスセンターにてのイノシシづくりです。今日2回目の方もいて、とても、上手に作られていました。

前回よりも、よりイノシシらしくなったのは、皆さんの腕が上がったからでしょう。非常にいい表情の作品になっています。

しかし、お年寄りの手仕事で気をつけたいのは、技術的なこともそうですが、あまり難しくしすぎないというところです。かといって、あまりに簡単すぎても、飽きてしまうこともあり、その加減は非常に気を使うところ。このイノシシは、30分くらいで出来てしまうので、つい、もっと完成度を上げたくなるのですが、これ以上複雑にすると出来なくて、お年よりも不満が出てきます。

Img_1769 そこで、立ち返るのが、技術を教えているわけではないという、原点。子ども相手だと、子どもの能力と可能性につい、我を忘れて突っ走りがちですが、その点お年寄りをあいてにすることで、その原点に戻ることができるのがありがたいです。

こちらが、そういう観点で対応していますと、自然にお年よりも「作る時間」を楽しめるような気がします。そこに気をつけないと、つい、「こうしたらもっと良くなりますね。」とか、「上手になりますよ・・」というような声かけをしてしまいます。

Img_1771 声かけとしては、「イノシシらしくていいですね。みなさん、それぞれいいですよ」「作ってる時が楽しいね」などがいいようです。作品を直してあげる時も、「ちょっとした事だから、慣れですね。」というようにしています。こんな風ですが、私もとても楽しみな時間なのです。

Img_1772 今日の作品も、それぞれ、いいですねー。感心して、本心から自然に言葉が出てきます。

オストハイマー社の木の人形のように、対象そのものの単純な形、そして温かみのある人形を作れたらいいなぁと思ってますが。

木・羊毛、どちらも自然の素材であることが、それを可能にしてくれています。