羊飼いな日々

仕事も家庭も子育ても、
のんびり気ままに行きましょう~

はじめてのフェルトコースターづくり

2008-03-23 10:06:53 | 活動・手仕事講師

先日、手仕事サークルを行っているTさん宅に講師で行ってきました。

今回は「フェルトのコースターづくり」です。以前はいきなりボールポーチづくりをしましたが、今回は平面の作り方です。こちらの方が意外に難しいのを体験されたのではないでしょうか。

Img_6793 参加者は全部で4名。

小学校が卒業式で休みの息子羊も連れていきました。(お騒がせいたしました)

みなさん顔なじみで、なごやかに作業はすすみます。フェルトのコースターってどんな風に作るのか、最初はおそるおそるです。

作り方ですが・・簡単にご説明をします。

用意する道具は、

お湯、食器用洗剤、バケツ

ふたに穴をあけたペットボトル

水のもれないおぼん、缶のフタなど

ビニール手袋、ビニール袋

などです。

羊毛は、25グラムで5枚のコースターができます。

準備は、大きめのバスタオルの上に、ビニールを敷きお盆を載せて、その上で作業をします。

Img_6794 ・最初に羊毛を5分割しておきます(この作業をしないと大きさがまちまちになり、大変)

・次に羊毛を小さくちぎりながら、何層かに重ねて置き、上からぬるま湯をかけてしっとりさせます。

・そこに、2~3滴の食器用洗剤をかけて、穴のあいたビニール袋をかぶせてやさしくこすります。(力をいれないでね)

・周りを少し折り込んで、好みの形にしてひっくり返し、裏もやさしくこすっていきます。

・だんだんお湯を熱くしていき、表面がフェルト化したようなら、力をいれてこすります。

Img_6795 *あまり泡が多いようなら、適当にしぼったりすすいだりして、進めていきます。

これで完成です。

厚さが均等になるように、重ねるときには丁寧にすること。ここは面倒でも時間をかけると、仕上がりがきれいです。なれたら鍋敷きなどの大作に挑戦してみてくださいね。

  

Img_6792 さて、飛び入り参加の息子羊も一緒に作りました。

適当ですが、結構上手に出来ています。

本人、作ったあとは、さっさとお遊びタイムです。

こちらのお兄ちゃんので、ご機嫌で遊んでいました。

  Img_6807  

 これが完成品です。

なかなか上手にできたんではないでしょうか。

  

  

   

  

しかも、手作りの焼き立てパンまで御馳走になってしまいました。Img_6797

すっげーおいしかったと、いうことです。

本当にありがとうございました。すみません

  

  

さてさて、みなさんの作品はどんな風になったでしょうか。

Img_6803 5枚は、時間的に無理でしたが、それぞれ完成し、大満足でしたね。

好みの色と形が、個性があり、手作りの良さが出ています。

それぞれの個性があふれるいい作品になりました。

  

  

このフェルトコースターのベースに、ニードルパンチにて羊毛で絵をつけると、また雰囲気が違ってきます。

私のコースターの絵は、工房作品のアルバムをご覧くださいね。

仕上げを楽しみにしています。がんばってください。


アンデミルミル、初挑戦

2007-07-09 16:13:52 | 活動・手仕事講師

本日は毎月3回講師をしている、特別養護老人ホームでの仕事の日でした。

こちらでは、試行錯誤の末に、自分で出来る達成感を考えて、ペットボトル編み機で、リリアン編みのマフラーを、作り続けています。

継続は力也。まさにこのことを実感するのは、かなり進んだ認知症のOさんが、この編み機を前にすると、スイスイと編み始めるからです。

会場に入るまで、何をするのか、何があるのかすっかり忘れているOさんですが、編み機を見るなり編み始めます。ひたすらひたすら編みます。それも楽しそうに。

このOさんは、もともと和裁の先生でした。何年か前、認知症もあまり進んでいない頃は、縫い物にも取り組んでいたのですが、なぜか、認知症が進むにつれ、縫う作業ができなくなりました。単純なようでいてかなり思考力を使うのが手縫いです。何を作るのかによって縫い方を考えたり、順序も考えなければなりません。認知があるので、何を作るかがわからなくなってしまうOさんには、無理になってきたのでしょう。そして、本人も出来ないことに、イラつきを覚え、さらには手を貸す介護者にも嫌な顔をしていたものです。

和裁の先生をしていても、出来なくなってしまう。しかし、このリリアン編みは違います。単純な作業です。でも編み進んでいくうちに、ちゃんとマフラーとして完成する。編んでいくと毛糸がなくなるので、自分の進み方も目に見える。とてもいいのです。

Oさんの場合、自分で何かが出来るということに、とても満足感があるようです。これには、介護に携わっている方も、本当にビックリされます。

Img_3922 また、今回は、右片麻痺のYさんが、いよいよ帽子づくりに挑戦を始めました。アンデミルミルという器材を使って作ります。左の手で、最初はゆっくりと、しだいにどんどん編み始めていきます。この方は、最近自分の部屋に編み機を持ち込み、手の開いた時間に編むようになりました。とても楽しいそうです。両手が使えなくても、片手で十分編物が出来るということが、うれしいらしいのです。その様子はクリップライフでご覧ください。

現在、こちらの施設では、3名のお年寄りがアンデミルミルを使っての帽子作りをしています。片麻痺の方が2名。弱視の方が1名です。

Img_3925 みなさんペットボトル編み機でのマフラーづくりに慣れて、前向きにどんどん挑戦する気持ちが出てきたようで、うれしい限り。普通に編物が出来る人であれば、逆にあまり必要がない器具ですが、このようなお年寄りにとっては、とても素晴らしいものです。手の訓練の他、その方の生きがいにもなっています。

また、気をつけなければならないことは、あまりにも手を貸しすぎること。そして初めから完璧なものを目指さないことです。アンデミルミルに移行するまでには、何回かはペットボトル編み機でのマフラー作りを体験しておくのがいいようです。

とにかく、これからの生きがいづくりの第一歩である、自分で何かを作り上げること。そのための手助け、それが最高の支援であると思っています。


仕上がりが待ちどうしい・・

2007-05-09 22:10:29 | 活動・手仕事講師

先日はH市のMさん主催の「手仕事のアトリエ」。そして本日はN市のMさん主催の「手仕事カフェ」の日でした。先月は私の仕事の都合でお休みでしたので、昨日、今日と、本当に久しぶりの人形作りでした。

仕事をしながら手仕事もどうかな・・と、思っていたのですが、たくさんの方の笑顔に出会うことで、とても気持ちが和みます。気分転換にもいいようです。介護の仕事をしていると、どうしても視野が狭くなってしまうようで、そういう意味でも、このような和やかな会におじゃますることが自分のためにもいい時間と思えます。とはいえ、私の都合で日程が決まらなかったりすることの心苦しさもあります。申し訳なく思っています。

Img_3134 さて、本日は、みなさんほぼ横並びの完成度。2体目の方が多いので、忘れてるー・・と、言いながらも、結構作業は進んでいきます。もうあと2回くらいで、完成と思います。

しかし、久しぶりに見る、よその子は、なんて早く成長するんでしょうか。そのお母さんがお人形を作り始めたときは、まだ、寝返りがやっとの頃。それが、今回はヨチヨチ歩いているではありませんか。しかも、完成前のお人形をもうすでに可愛Img_3138 がっていて、「服がない」と騒がれて、しかたなくハンカチを服代わりにまいていらっしゃいました。

あとは、髪の毛をちゃんとつけたら、完成です。服の型紙も今日渡しましたので、服も楽しみです。

しかし、Img_3137 あの赤ちゃんだったお子さんが、お人形を可愛がれる位にまで成長しているのかと、本当にしみじみとしました。しかし、それくらい、時間のかかるこのヴァルドルフ人形。時間がかかるだけいいといわれているのですが、それもそのはず。出来上がると、本当にわが子の分身のようでかわいいのですね。

また、今回2体目の方は、最初に娘さんに作ったのですが、今は7歳のお兄ちゃん用に作っています。そして、いつ出来るのImg_3135 かと、楽しみにしているということです。早く作ってとせかされているそうです。それも、そのお母さんにとっては、驚きなんですね。もう大きい、しかも男の子であっても、こんなに必用としているのかと、ビックリしましたと、話されていました。このお人形を作り始めると、いろんな場面で驚くことがおこります。

これも、作ったから経験できること。みなさん、作り初めには想像すらしなかった体験をしていらっしゃるようです。ただの人形とあなどるなかれ。数々のドラマを作り出すお人形でもあるのです。

Img_3139 手仕事のカフェで、主催者のMさんが作る天然酵母パンを頂きながら、そんな話しに花が咲いたり、家庭の悩みなどの話しをするひと時もまた、大事な時間でもあります。

本日も、貴重な時間をありがとうございました。私も人形作りを通して、様々な方との出会い、本当に感謝しています。


楽しい手仕事の時間です

2007-03-14 19:44:57 | 活動・手仕事講師

昨日はH市の手仕事のアトリエ、今日はN市での手仕事カフェの日でした。

070313_1200_2 Img_2305 両日とも、ヴァルドルフ人形が、一体づつ、ほぼ完成です。

長い時間をかけてつくる人形が出来上がった時は、感動もひとしおです。

まだ、服が出来ていないので、本体のみですが、とてもよく出来ています。作った方たちも、感慨深げに眺めているくらい、かわいいですね。

Img_2304 また、本日は羊毛フェルトの「まんまる雛人形」を作る方も一人。こちらもなかなかの出来です。中には鈴が仕込んであるので、振るといい音がします。

Img_2303 Img_2297 そして、2体目に挑戦している方が4名。一体目を作ったときよりもみなさんスムースに作業してらっしゃいます。出来上がりも楽しみですね。

Img_2306 最後はしめくくりのカフェタイムです。主催者のMさんが前日より仕込んで焼いてくださった天然酵母パンをいただきました。なかなかのお味です。この手仕事カフェのもう一つの楽しみでもあります。

また、来月も楽しみな手仕事カフェです。


羊毛フェルトの魅力

2007-03-10 20:19:21 | 活動・手仕事講師

明日、11日に、K市Aメッセにて介護フェアがあります。今日は、ヒマだというMさんを巻き込んでお手伝いして頂き搬入してきました。AデイサービスのYさんと、3人で、楽しく搬入・展示です。

この一年間、利用者さんと一緒に楽しく取り組んできた、羊毛フェルトの人形や小物たちです。一番最近は、「まんまるうさぎ雛」です。このウサギ、おひな様というだけでなく、イースターのウサギの意味もあり、時期が調度良かったのです。

羊毛フェルトに取り組み始めた当初は、ニードルパンチや羊毛という素材、そしてなじまない作り方にとまどい、見本通りに作ることにこだわっていた利用者さん方でしたが、最近は、のびのびと自分らしい作品を作られるようになってきました。みなと比べると器用不器用と、確かに一喜一憂いたしますが、それぞれ持ち帰ると、自分の作ったものが、そのままでいい作品であるということに気づかれたからでしょう。

また、こちらで作るものは、なるべく季節にちなんだものをと、考えてきました。最初に作った親子うさぎ、ハロウィンかぼちゃ、羊毛ボール、クリスマスツリーにサンタ、干支のイノシシ、おひな様・・・。どれも、羊飼いのオリジナルで考えたものばかりです。

みなさんが楽しんで作ってくださるのを励みに、毎月下準備をしてきました。こうやって展示をすると、また、利用者さんの楽しそうな笑顔が浮かんできます。

Img_2285 さて、ちまちました小物だけの展示なので、映えないかと少々気になっていましたが、布の上に展示した人形たちの存在感のあること・・これは、羊毛の持つ存在感なのでしょう。

特におひな様の羊毛は、レインボー染めの雰囲気のある羊毛です。色で癒される感じがしますね。それぞれのお顔も、とても和めます。写真にとりながら、みなで、うっとり。

いいですねぇーなんて、つい声がでます。

明日は、介護フェア。遊びがてらお手伝いに参上するのと、いろんな施設の作品も愉しみです。