子どもと言うのは、四六時中ケンカしています。(うちだけかな?)
ケンカというと、なんなので、自己主張のぶつけ合いと言い換えます。
姉弟では、寄れば触れば、自我のぶつけ合いです。毎日毎日、やりあう二人。しかし、毎日顔を合わせている相手、子ども心にも手加減をしながらのようです。急所は避けるようです。
羊飼い自体も、すでに兄弟げんかで子どもたちを叱るのも飽きています。だから、そのときはほったらかし。それでも問題はありません。
し・か・し。本日は、なかなか見ごたえのあるケンカを見ました。
それは、息子羊と従姉妹。息子羊は小1、相手は小2。息子のケンカ友達です。相手に不足はありません。
いきさつですが・・
今日は一日その姪を預かっていたので、犬も連れて、車で10分ほどの公園まで遊びに行きました。
サッカーや、キャッチボールで楽しんでいると、息子羊が姪とサッカーを始めました。体の大きい姪は、息子羊など突き飛ばし、平気でボールを奪っ ていきます。しかも口も達者ときていて、にくたらしいこと、この上なし。くやしくなった息子羊は得意の悪口で応戦です。ママ(羊飼い)に訴えても取り合ってもらえないと知っている彼は、自分で応戦することを決心したようです。
その頃、羊飼いは娘羊と、まったり野球をしておりました。やけに静かなので、辺りを見ると、息子と姪が芝生で向かい合ってにらみ合っています。よく聞くと、お互いに何か、主張をし合っている様子。その距離の離れ具合が、なかなか心理的距離をあらわしています。狭い部屋でケンカすると、どうしても近くにいないとならない。広い場所があると自然に遠くに離れるのだなぁと、発見いたしました。
この息子。我が息子ながら、かなりのアクタレ。口も悪い。それに対しおっとりさっぱりの娘羊は、弟のあまりのえげつなさに、いつも疲れて先に折れてしまいます。この姪は筋金入りの一人っ子(昨年妹誕生)。負けたことがありません。また、譲るという謙虚さもありません。相手に不足なし。
ほうほう。これは面白い。
羊飼いが眺めていると、娘羊が寄ってきて
「二人ともばか。付き合ってらんないよ」と一言。
全くね。でも面白い。二人は、お互いの距離をそのままに、相手に一撃を加えようと、相手の弱点を言い合い始めました。これがまた、うなるような確信をついていておもしろい。
とめることもできたのですが、この時は、子どもたちで、どう収拾つけるのか、興味も出てきたので、ほっとくことにしました。
しばらく、荒野の二人のように仁王立ちをし、悪口を言い合いながらにらみ合っていた二人でしたが、いつの間にか、やめていました。何事があったのだろう・・という雰囲気です。拍子抜けするくらいあっけなく、終結。
二人して、かがみこんで何やら地面を掘ったりしています。
ふーむふむ。コレだけスペースがあると、ケンカが大ごとにならないのか。家で、コレをされたら、最後は確実に取っ組み合いのけんかになる。そして、羊飼いが、やめなさいっと怒鳴る→止めない→又怒鳴る・・・二人とも泣く。そして、延々説教をたれる。となる予定。ま、しかし感情を外に出せるということは、健康な証拠。もまれて強くもなります。
ポイントはスペースと寒さなのね。そう考えると、人口密集地において、子どもたちが切れやすいといわれるわけがよくわかります。人が多く、狭いところにもってきて、防犯上も、あまり外で遊べないわけですから。一クラスにおける適性人数も考えないといけないですね。田舎でも、経費節減で学校の統廃合もあり、一クラスにおける人数が目いっぱい、ということがよくあります。あまり少なくても、問題ありですが。
そう考えると、娘の通った幼稚園は、定員30人に対し、14人しかいなかったため、のんびりゆったりとしたムードがありました。子どもたちも落ち着いた子どもが多かったですね。それに引き換え、息子の行っていた保育園は、定員以上を目いっぱい預かっていたし、園庭も狭く、子どもがひしめき合っていたような印象です。本当に子供同士でいざこざが多く、息子もよく巻き込まれてかまれたり、怪我ばかり。逃げるところがないので、しかたないのでしょうね。
よく、心理学の本などに、他人との心理的距離と自分のまわりの空間(なわばり)のことが出ていますが、犯罪者などは、極端にそれが広いのだそうです。その空間が広いと、縄張りに踏み込まれやすく、人とのいざこざになりやすいわけですね。また、これは、時と場合で大きさが変化するということです。いずれにしてもケンカする際には、異常なくらいの広さになるんでしょうね。今日はそれを思いました。
ま、いずれにしても、外遊びは楽しいに違いない。そのうちに子どもたちが見てみてというので、地面を見ると、あらら、こんなにかわいい、芝生の芽。りんごの形になってるよ・・かわいいねぇ、と、子どもたちが見つけました。少しだけ春の予感ですね。みんなで、しばしうっとりと眺めます
春の足跡は、・・・林檎の形をしているんですね。ケンカばかりしてちゃダメだよ。
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また、昨日Mさんとミニちゃん(3才)が我が家に遊びに来てくれた時に、ミニちゃんから、かわいい羊毛フェルトのきのこをプレゼントしてもらいました。かわいいです。ありがとう。
さっそく、お正月の季節のテーブルに、いのししと一緒にかざりました。
お題は「きのこの山のイノシシ一家」です。