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身近な生き物:アザミウマって何?

2023-10-25 06:29:09 | 日記
農家の大敵

 どこで目にしたのか耳にしたのかもはや思い出せないけれど、何時頃
からか脳みそに刻み込まれている奇妙な名前。
それは「アザミウマ」
 一度聞いたら忘れられないフレーズですが、その正体について実は何も
知りません。
半世紀以上生きて来たけれど実物を見た記憶もありません。
花に付く虫らしいのですが、アザミウマって何?

 へんてこな名前の由来はこうありました。
<頭部が長いものが多く、ウマの名はここから連想されたと思われる。
古い時代に子供がアザミの花を振って中から這い出してきた虫を数える
遊びがあり、それでアザミの名が付いた。>
 体長は1~2mm、日本に200種類以上もいる昆虫の仲間。
写真を見ると細長い胴体に貧弱な翅、黒い点の様な複眼が目立ちます。
 <脚は短くあまり活発には動かない。
飛翔能力は乏しいが風に乗って遠くに移動する。>(引用はいずれも wikipedia より)
 そんな脆弱そうな虫ですが、実は農業者の大敵なのだとか。

 <口を植物の表面に押し当て針のような器官で穴を開け、そこに別の
針を差し込み、同時に唾液を流し込み植物の繊維を壊しながら汁液を吸い
取る様にして加害する。
 葉に付けば白っぽい斑点を生じさせる。
それは次第に褐色に変色したりかさぶた状に変わる。
 新芽部分を加害すると新芽が正常に展開しなかったり湾曲したり奇形葉に
なったりする。
 果実では表面が褐色のかさぶた状になったり凹凸状になったりする。
蕾に加害した場合は花にならず蕾のまま終わってしまうこともある。>
(住友化家具園芸 より)

頼れる天敵

 厄介なのは種類により駆除の対応が異なること。
<5月から11月に掛けて発生する。
幼虫と成虫が集団で加害しウイルス病の媒介もする。
種類が多く種によって生態や有効な薬剤、あるいは天敵などが異なる。
そのため駆除するには識別が重要になる。>
 同定には幼虫は小さいので成虫、オスよりもメスが大きいのでメスを
対象にするそうで。
 <群れの中から一番大きな個体を選ぶ。
体色が黄色系なの褐色系なのか、翅の大きさ、背中の筋の有無、などで同定
していく。>(こうち農業ネット より)

 その後有効な薬剤を散布しますが、アザミウマもやすやすとは駆除されません。
薬が届かない花の奥や葉の裏などに潜んで難をやり過ごします。
 そんな場合に役立つのは天敵の存在。
<アカメガシワクダアザミウマは各種のアザミウマ、特に幼虫を1日に5~
10匹程度捕食する。>(JAグループ より)
 長ったらしい名前ですがこれもアザミウマ。
姿かたちは普通だそうで、ならば向かい合った2匹のどちらが悪者で、
どちらが正義の味方なのか、素人観察者には識別は無理。
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