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身近な生き物:モモンガの嘆き

2019-05-29 06:29:49 | 日記
近場にいるけれど出会えない

 今週末はもう6月ですが、ここで突然の問題です。
「6月3日」はどんな動物の日でしょうか?
 昨年の信濃毎日新聞に答えが載っていました。
<小諸市動物園では同日を「ムササビの日」と名付け、来園者に紹介するイベントを開いた。>
 狙いは飼育しているのを広く知ってもらうこと、ネーミングは語呂合わせ。
軽井沢町内で保護された幼獣などをお披露目していると書かれていました。
 名前は知っているし身近な場所に生息もしている筈、しかし案外とその姿を見る機会の
無いのがムササビです。

 国内に棲むリス科の動物としては最大で、体長80cm、体重900g程、猫くらいの
大きさがあります。
 被膜を使って滑空しますが、それには大小の2種類があります。
左右の前肢と後ろ脚の間にあるのが大きな被膜、尾の基部辺りにあるのが小さな被膜、それと
尻尾を舵取りに使って宙を舞います。
無風状態なら20m、風に乗れば200mも移動することが可能です。
(Private Zoo Garden より)

 基本的には本州・四国・九州の山地や平野部の森林に生息していますが、人間の生活圏
にも意外と平気に進出します。
神社の大木の洞を住処にしていたり、民家の屋根裏に巣を作ることもあります。
 生息域では100メートル程度毎に1匹確認されるとの調査結果もあるようです。
それなのに余り姿を見ないのは、夜行性かつ樹上の生活が主だから。
 日の入りの30分後あたりからエサを求めて活動を始めます。
1年を通じて植物食で、アラカシ等の葉を二つ折りにして中心部をかじりとります。
樹の下を観察して真ん中に穴が開いた葉があればビンゴ!
「食痕」や俵状のフンが見つかれば、きっと闇夜に宙を滑るムササビに出会えます。

可愛い目つき

 同じ様に滑空する生き物がモモンガ。
尾までの長さが30cm、体重は180g程度とこちらは随分小振りです。
 違いは<目が可愛くて体が小さいのがモモンガ、目つきが悪くてガタイが大きいのがムササビ。>
(目がテン!ライブラリー より)
そう言われても樹上の生き物の目つきまではなかなか分かりません。
 飛んでいる姿ならば、ひらりと舞うハンカチがモモンガ、ゆったりと落ちる座布団がムササビ、
と見分けます。

 もしかしたらハンカチがボヤいているかもしれません。
「モモ」は百にするとしても残りの「ンガ」は何ともならぬ、強引な語呂合わせも手詰まりです。
 どうして「モモンガの日」がないの、もしもボヤかれても応えようがありません。 

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