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身近な生き物:歳をとっても知らない事が多過ぎて

2018-06-06 06:29:29 | 日記
前期高齢者の無知

 松枯れ対策としての農薬の空中散布が問題視されている、と昨日ニュース
が伝えていました。
それは遠く離れた場所の話と思っていましたが、気が付いたら身近な場所でも
発生していました。
 毎日歩く森林公園で、去年まで青い葉を付けていたマツがいつの間にか
赤茶けた色に変わっていました。
近くの別のアカマツも葉の色がくすんでいて、このままでは近い将来この
場所から姿を消してしまいそうです。

 松枯れ病はマツノマダラカミキリが媒介する、1mmにも満たないマツノ
ザイセンチュウが樹体に侵入して発生する病気。
そう認識していましたが、意外にも原因となる別の生き物がいる事を最近
知りました。
 長野県林業総合センター技術部のHPを覗いたらこんな記述がありました。
<枯れた枝がねじ曲がったようになった場合(フラッキング)は、マツモグリ
カイガラムシを疑う必要がある。
これは5~6月と9~10月の2回発生し、新梢の基部に白色の綿状物質に
包まれた卵のうを形成する。
卵は15~20日で孵化し、針葉の基部や梢表皮の割れ目に移動して定着し
樹液を吸汁する。>
 他にもマツカキカイガラムシとかマツコナカイガラムシも原因になると
言います。
マツノザイセンチュウ以外にも犯人がいたとは、全く知りませんでした。
歳をとっても知らない事は沢山あります。

無知な高齢者の学習

 カイガラムシは最大の物でも体長が1cm、大抵は2~3mm程度の
大きさしかない生き物です。
白い殻をまとった姿で樹の肌にへばりついています。
 世界中に7300種もあるので、中には人の暮らしに役立つ物もいます。
あるものは菓子作りに使われ、別のものは食紅や白ロウの原料にされます。
 しかしたいていの場合は植物に害を及ぼす厄介者。
糸の様な口吻を葉や茎に差し込んで樹液を吸い取り、樹勢を削いでしまいます。
 薬剤を散布しても余り効果は期待できません。
カイガラムシには特殊な能力があって、自分の体の中で余った栄養や排泄物
を使って体を覆います。
これが被膜になって農薬などの浸透を防ぎます。

 我が家の庭のハナモモには樹肌が白くなる程に、毎年ビッシリとカイガラ
ムシが付きます。
何年も薬剤を吹き付けましたがほとんど効いた気がしません。
しょうがないので木のヘラでこそぎ落としています。
 今年も作業しましたが、その時今まで思った事も無い疑問を抱きました。
「カイガラムシは何の仲間?」、形状から推測するに菌類?原生生物?気に
なるので調べてみたら、意外な答えが出て来て驚きました。
<カイガラムシはカメムシの仲間の昆虫。
脚が退化する傾向があり、一般的には移動能力は極めて制限される。>
(Wikipedia より)
 これは知らなんだ、いやはや歳をとっても知らない事は次々出て来るものです。
コメント
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