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雑草の日:パンダと香り

2018-01-16 06:29:57 | 日記
探し物は何ですか

 上野動物園の人気者、パンダのシャンシャンの観覧制限が大幅に緩和
されるそうです。
初めて日本にお目見えしてからおよそ半世紀、未だに人気は衰えません。
 そのニュースに興味は無かったのですが、突然思いが飛躍してある雑草
が浮かびました。
そしてそれがパンダの名前に繋がりました。

 毎週火曜日はウォーキングの途中で見かけた雑草を取り上げています。
今週は、 セリ科 ミツバ属 ミツバ です。

 雪が積もってほとんど人が歩かない、森林公園の北向き斜面の階段を
上ったり下りたりする怪しいオヤジ。
辺りの雪をつま先で剥がし、何やら探していたのは私です。
 そこは春になるとミツバが生える場所。
秋に芽生えてロゼットで冬を越すものもあると聞いたので淡い期待で探し
ましたが、北信の寒さは厳し過ぎました。
地上部は霜に当たると枯れてしまい、耐寒性のある根で冬を越すと言い
ますから、雪の降る前に既に姿を消していたのかもしれません。
(野菜の育て方 より)
 結局ミツバは欠片も見つかりませんでした。

パンダの願い

 ミツバはやや湿った林の縁などに自生する草で、鋸歯がある卵型の葉が
3枚セットに付くのが名前の由来です。
ビタミンやカルシウムなどを多く含むので江戸時代から栽培されてきました
が、何と言ってもその魅力は独特な香り。
料理の風味を引き立てるので日本料理では重宝されています。(たべるご より)
 作付け面積は全野菜の中で37位の規模、年間に15,600t収穫
されています。(野菜ナビ より)

 睡眠改善や胃腸の働きを活発にする事でも知られています。
野生のものは多少筋張っているけれど、ハウス物に比べて香りが格段に強い
と言います。
正月に働かせ過ぎた我が胃腸に、鼻をくすぐるあの香りをかがせてあげよう
と探したのですがダメでした。

 冒頭の話に戻りましょう。
半世紀前に初めて中国から貸し出されたパンダは、本来友好の象徴でした。
しかし現在両国は随分と冷えた関係にあります。
パンダに向けた優しいまなざしは、隣の国に向いた途端に険しい物になって
しまいます。
 でもね、ふたつの国の庶民の感覚は似ているのです。
私が探していたミツバは香りが特徴ですが、これを野菜として栽培している
のは世界広しと言えども日本と中国だけ。
香り高き草の魅力を理解できる両国の人々は、本当はもっと分かり合える筈
です。
 その名も香りのシャンシャン(香香)が大人になった時、海を隔てたふたつ
の国が庶民レベルでぐっと近しい関係になっていると良いですね。
コメント
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