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キツツキが垂直な幹に止まれる理由

2015-04-16 15:13:20 | 日記
<林の小道で謎の音が響く>

  太い幹に固い物を打ち付ける音だったのか、あるいはめったに聞いた事の無い
鳥の鳴き声だったのか。
耳にしたのは先週のウォーキング中の出来事、最初はどちらか判別がつきませんでした。

 毎週火曜日は野鳥をテーマにお届けしていますが今週は正体不明の音についてです。
それは公園を囲む林の中の小道を歩いている時に、やけに大きな音で聞こえてきました。
音がした方、高い樹木の上の方を見ましたが音の主は見えません。
しばらくの間、2、3分程たたずんでいると又同じ音がします。

 どうやらキツツキの仲間が樹木に鋭いくちばしを叩きつけている様です。
音のする方向を見据えて斜面を回り込んで近付きました。
樹木まで3m程に近づきはしましたが見上げる先の小さな音源は逆光でシルエットが
少し見えただけです。

 シルエットは一つでは無くペアを組んで大きな木の幹を駆け上がり枝に移動し、
また隣の幹に飛びついて移動をしています。
時々あの樹木を叩く音がします。

 望遠鏡も持たない観察ですので明瞭には見えませんでしたが全体の大きさはムクドリくらい、
黒と白の羽毛で包まれ、頭の辺りとお尻の辺りに赤い羽根が見えた気がします。

<その秘密は指にあった>

 帰宅後に図鑑を調べて キツツキ科 アカゲラ属 アカゲラ
ではないかと見当を着けました。
 この林ではこれまでも様々な野鳥を見てきましたがキツツキの仲間は初めての事。
何だか得をした気分です。

 キツツキの仲間は木の幹に垂直に止まりますがどうしてあんな事が出来るのでしょうか。
調べてみるとそれは指に理由がありました。
 普通の鳥の指は前に3本、後ろに1本ですがキツツキは前後に各々2本ずつの指を持っています。
この指で2か所を掴み更に太い軸を持った尾羽を幹に張り付けて、2本の足と尾羽の合計3か所で
体を支えています。

 重力に逆らった妙技はこうして体現されていたのでした。
いや~、知らない事っていっぱいありますね。
コメント
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