脳脊髄液減少症患者のつぶやき、「とりあえず、生きてみよか・・・。」

過去から現在へ、脳脊髄液減少症、体験克服記。

「認知症と脳脊髄液減少症の関係」に早く気づけ!

2012年08月24日 | つぶやき

以下本日のNHKニュースより

「要介護の認知症患者300万人超」

 介護を必要とする認知症の高齢者の数が全国で300万人を超えたことが、厚生労働省の推計で分かりました。


前回、平成14年の推計より、およそ10年も早く300万人に達したことになり、国は、認知症対策の大幅な強化を迫られることになりました。

認知症は、アルツハイマー病や脳梗塞などが原因で脳の働きが悪くなり、記憶の障害や判断力の低下、はいかいなどを引き起こすもので、日本の高齢対策で最大の課題となっています。


厚生労働省は、10年前の平成14年、要介護認定を受けた人に占める認知症の人の割合から、介護を必要とする認知症の高齢者の数を推計しました。

その結果、平成22年に全国で208万人、平成27年に250万人、平成32年に289万人、平成37年に323万人と推計され、これに基づいて認知症対策を進めてきました。
その後、平均寿命が延びたことなどから、厚生労働省が改めて推計を行ったところ、認知症の高齢者の数は平成22年の時点で280万人と、前回の推計の1.35倍に増えていたことが分かりました。すでにことしの時点で305万人に達し、前回の推計よりおよそ10年も早く300万人を超えたことになります。


さらに、5年後の平成29年には370万人、いわゆる団塊の世代が75歳以上になる平成37年には、400万人台に達する見通しです。
認知症の高齢者が、想定を大幅に上回るペースで増え続けていることから、国は、認知症対策の大幅な強化を迫られることになりました。
高齢対策に詳しい淑徳大学の結城康博准教授は「認知症の高齢者の急増に地域の取り組みが追いつかず、独り暮らしの人の認知症の発見が遅れることなどが懸念される。これまでの対策を抜本的に見直し、専門家がもっと地域に出て早い段階から医療や介護のサービスにつなげる仕組みを作る必要がある」と話しています。

支援計画は

認知症の高齢者の急激な増加に対応するため、厚生労働省は、来年度から5か年計画で、認知症の本人や家族の支援体制を整備していくことにしています。
計画では、認知症の高齢者を受け入れる施設が足りなくなることも予想されることから、専門家のチームが高齢者の自宅を訪問して早期の診断や治療につなげたり、診療の拠点となる医療機関の整備を進めたりして、認知症になっても地域で暮らし続けられる対策に重点を置くことにしています。
ただ、認知症の対策は、治安や交通、住居の整備など幅広い分野に及ぶため、世界に例のないペースで高齢化が進む日本にとって、国を挙げて取り組むことが求められています。

_____________

以上NHKニュースより。

高齢対策に詳しい専門家も、厚生労働省の高齢者対策担当課も、

認知症と脳脊髄液減少症の関係性に充分に気づいて、危機感を持ち、その対策はまだ何も行っていないだろう。

認知症と診断する精神科や神経内科の医師の多くは、

脳脊髄液減少症で、脳の働きが悪くなり、記憶障害や判断力の低下などの認知障害が出ることは

あまり知られていないのが現実だろう。

 

そのことを知っているのは、脳外科の脳脊髄液減少症の専門医と

その専門医と共に脳脊髄液減少症について情報交換と勉強を重ねている、脳外科以外の医師たちと、

脳脊髄液減少症の認知障害を自ら体験したのち、治療で回復した患者たちのみだと思う。

 

 

このブログでも何度も書いてきたが、

脳脊髄液減少症でも、記憶障害や高次脳機能障害が出る。

脳脊髄液減少症はあらゆる年齢層で起こる。

しかし、診断治療に至れる患者が少ない。

ということは、高齢になればなるほど、診断も治療も受けていない患者分布が増え、

累積患者数が多いのではないか?

つまり、

高齢者の認知症とされている人たちの中に、

髄液漏れで、認知症が出ているのに、髄液漏れについて、何も診断治療を受けていない人たちが

いると思われる。

 

最近では、脳脊髄液が増えすぎて起こる

「特発性正常圧水頭症」が「治る認知症」として認知されてきた。

しかし、その逆で、脳脊髄液が漏れて減ることで起こるさまざまな身体的精神的症状は

 

同じように、脳脊髄液は、減り過ぎても、「水頭症」とほぼ同じように、歩行障害、認知障害、頻尿などを引き起こすのに。

脳脊髄液減少症での認知障害は「治る認知症」にもかかわらず、

診断治療できる医師が少ない現状では、

その多くが見逃されている可能性があると思う。

 

人が正常な身体機能、精神機能を保つためには、

脳脊髄液は、増えすぎても、減り過ぎても、いけないということに、

多くの医師はもちろん、国民全員が早く気づき、

医師は自分の診療分野でも脳脊髄液減少症の知識を診断に生かすべきだし、

患者は、自分の症状と脳脊髄液の増減の関係性に気づくべきだと思う。

 

とにかく、この300万人の認知症患者の中から、

一人でも多くの「治る認知症患者」を見つけ出し、治していけば、

要介護にかかる国のお金も浮くんじゃないの?

 

 

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