早いもので、もう10月、
いよいよ秋ですね。
10月1日から、脳神経外科学会がはじまっているようですね。
この3日間、
いろいろな先生が脳脊髄液減少症について、発表されているようです。
ちょうど3日目の今頃も発表されているようです。
この社会の無理解の中、
日々、脳脊髄液減少症患者を治すことに取り組んでくださっている医師の皆様には頭が下がります。
心から感謝申し上げます。
また、否定派医師であれ、疑念派医師であれ、
何はともあれ、
こうして議論できる場ができたというだけで
数年前より進歩を感じ、
患者としてうれしく思います。
以前は、こういう場すら脳脊髄液減少症には与えられなかったのですから・・・・
多くの医師が、この病態に関心をもつことで
ますます議論は深まり、
どんどんと情報交換がなされ、
この病の謎が次々と解明されえていくことを期待しています。
以下、脳神経外科学会の中のプログラムの中の
脳脊髄液減少症関係の抜粋です。
他にも見落としがあるかもしれませんが・・・
脳神経外科学会第1日目の中の
脳脊髄液減少症関係
ここの122ページ~
2008年10月1日(水)
J会場 県民会館特設会場
ポスター 15:15~16:30
頭部外傷 2
脳損傷患者の脳脊髄液減少症
高橋 明弘 小樽第二病院
(私も以前から何度か記事で訴えていますが、
脳に損傷があると、その目に見える傷にばかりに医師は目がいって、
脳脊髄液減少症の存在を見逃してしまいがちだと思います。)
脳神経外科学会2日目の脳脊髄液減少症関係
ここの、150ページと221ページと222ページを参照
2008年10月2日(木)
A会場 県民会館大ホール 8:30~10:30
シンポジウム
脳脊髄液減少症研究の現況
座長:吉峰 俊樹 大阪大学
佐藤 慎哉 山形大学
脳脊髄液減少症の症候学
喜多村 孝幸 日本医科大学
脳脊髄液減少症の画像診断指針の策定について
畑澤 順 大阪大学大学院医学系研究科 核医学講座
外傷性脳脊髄液減少症の治療経験
堀越 徹 山梨大学
脳脊髄液減少症の治療
篠永 正道 国際医療福祉大学熱海病院
脳脊髄液減少症と低頭胃液圧症候群の概念
:overview
吉本 智信 公立学校共済関東中央病院
J会場 岩手県民会館特設会場
ポスター 15:00~16:15
脳脊髄液減少症
座長:堀越 徹 山梨大学
脳脊髄液減少症患者の髄液漏出部位の同定におけ
る CTミエログラフィーの有用性
寺尾 亮 東京都立神経病院
特発性低髄液症の最新MR所見
登坂 雅彦 群馬大学
外傷性脳脊髄液減少症の診断および治療の問題点
戸田 茂樹 日本大学
外傷性脳脊髄液減少症と特発性低髄液圧症候群と
頚椎外傷群の比較
鈴木 晋介 仙台医療センター
特発性脳脊髄液減少症における、
「ブラッドパッチ3ヶ所法」の有用性の検討
藤巻 広也 前橋赤十字病院
特発性頭蓋内圧亢進症の3症例
相島 薫 群馬大学
外傷性低髄液圧症候群(脳脊髄液減少症)における
頭蓋内圧について
高木 清 医療法人社団誠高会おおたかの森病院
脳脊髄液減少症における髄液漏出の病態解析
竹下 岩男 九州労災病院
脳槽シンチおよび血中、尿中RIカウントによる
脳脊髄液減少症の診断
眞鍋 博明 松山市民病院
脳槽シンチグラフィーで脊髄髄液も漏の診断に
苦慮する画像を呈した症例の解析
不破 功 荒尾市民病院
脳神経外科学会3日目、ここの255ページからを参照
2008年10月3日(金)
C会場 一般口演
岩手県民会館、第二会議室 15:00~16:00
脳脊髄液減少症
座長:鈴木 晋介 仙台医療センター
外傷性脳脊髄液減少症の治療経験
寺田 洋明 福山医療センター
RI検査からみた、脳脊髄液減少症に対する
Epidural blood Patchの影響
眞島 静 福田脳神経外科病院
硬膜下血腫を合併した、
脳脊髄液減少症の治療法の検討
桝田 博之 東邦大学医療センター大森病院
小児期に発症した脳脊髄液減少症
ー発症原因と臨床像ー
高橋 浩一 山王病院
脳脊髄液減少症研究の現況
当院における思春期脳脊髄液減少症の治療経験
(頭も手もまだ、動きも正常ではないので、
もし、打ち間違い、漏れがあったら、すみません。)
それにしても、
これだけの医師の皆様が、脳脊髄液減少症に関して発表してくださっていたとは、
本当に、それだけでも、わずかでも今後に希望がわきます。
ありがたいことです。
患者として感無量です。
今回の学会で、3日間にかなり高次脳機能障害の発表もあるようですね。
しかし、脳脊髄液減少症の高次脳機能障害について発表されている医師はまだいないように思われました。
私が見落としているだけかもしれませんが・・・。
プログラムだけで、内容が詳しくわからないので、題名だけでの判断ですが
ただ、脳外傷の患者会のNPO代表の方が
高次脳機能障害のところの244ページで
「高次脳機能障害者支援に走り続けた11年」と題して
学会発表に参加しているのを見つけ、
すばらしいことだと思いました。
脳脊髄液減少症でも、深刻な高次脳機能障害、脳血管障害のような症状、頚椎疾患のような症状など、
さまざな他の病態と同じような症状、障害が出ることを、
多くの脳外科医の皆様に、この機会に気づいていただきたいと思っています。
つづく・・・