粗忽な夕べの想い

落語の演目(粗忽長屋)とモーツアルトの歌曲(夕べの想い)を合成しただけで深い意味はありません

靖国参拝反対という反日

2013-12-27 11:12:19 | 厄介な隣国

自分自身、もしかして安部首相は年内靖国神社を参拝するのではないかと密かに予想していた。それは、今月15日まで3日間、日本とASEAN10カ国による特別首脳会議を安倍首相が東京で開催していたのを見てであった。

首脳たちがお互いが腕をつないで記念写真に納まっている様は、東南アジア諸国が決して反日ではなく大事な友好国だということを象徴していた。評論家の井上和彦氏が最近出した著書では、これら東南アジア諸国は先の戦争では日本は侵略国というより、植民地解放の担い手として見ているという。戦後開催されたバンドン会議でも日本はこれらの国から糾弾よりも感謝の言葉を聞かれたとのことだ。

実際フィリッピンでは戦時中に180万人の国民が戦争の巻き添えで死者をだした。しかし、それは日本軍による悪行というよりは、アメリカ軍の無差別爆撃による犠牲が圧倒的に多いという。むしろ日本軍は現地民を手厚く接ししていた。

ASEAN諸国が、これまで首相の靖国参拝を問題にするような話を聞いたことがない。どこも親日国ばかりであり、日本の歴史認識に口を挟むようなこともない。敢えて言えば、戦前の日本は軍国主義でアジアを侵略したという認識をさほど持ち合わせていないのだ。

それを国を挙げて煽っているのが中国と朝鮮半島だけである。これらの国は意図的な反日教育を続けている。実際は戦前戦中の日本を悪者に仕立てることによって自国の政治体制を正当化しているのだ。反日教育がその手段にされている。首相の靖国参拝反対もその一環である。軍国主義を美化する日本の右翼を象徴する神社として靖国をみているのだ。

ASEAN諸国とこれら東北アジア諸国の日本に対する認識の違いを象徴したのが、冒頭に上げた日本ASEAN特別首脳会議ではあった。安部首相はASEANとの過去、現在、そして未来における友好を見せつけて、異常な中国朝鮮の反日姿勢を浮かび上がらせる意図があったのではないか。

ただ、一方では中韓との関係修復も安倍首相の念頭にはあった。しかし、この首相の配慮をぶちこわしたのが、先日も触れた韓国の理不尽な態度ではあったと思う。南スーダンでの韓国軍弾薬不足問題だ。

日本政府が緊急に弾薬を手配することで、日韓修復の糸口を探ろうとしていた。しかし、これに対して韓国は謝意を示すどころか逆に日本は政治利用していると批判する始末だ。これで安部首相は、吹っ切れて靖国参拝に踏み切ったというのが正直なところではないか。

中国に関しては、意外な話を聞いた。昨日評論家の青山繁晴氏がラジオで語っていたのだが、中国とは裏では首脳会談実現に向けて交渉中だという。むしろ、年内に靖国参拝を済ませ懸案材料を払拭することで、来年早々から心機一転交渉がしやすくする。そんな思惑が働いているというのだ。にわかに信じられない話だが、もしかしたら意外と日中関係に進展があるかもしれない。



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