粗忽な夕べの想い

落語の演目(粗忽長屋)とモーツアルトの歌曲(夕べの想い)を合成しただけで深い意味はありません

沖縄の無法地帯

2013-05-11 13:57:46 | 沖縄の虚像と実像

昨日(5月10日)のテレビ朝日「報道ステーション」で自民党の憲法改正案のうち「集会結社、言論出版の自由」の改正を問題にしていた。自民党の改正案では、現憲法の条文に「公益及び公の秩序を害することを目的とした活動を行い、並びにそれを目的とした結社をすることは、認められない」との条件が新たに付加される。番組では、この改正では戦前の統制社会が再現される恐れがあるとして批判的に展開していた。

そして、現在進行中のデモや集会に注目しそれに参加している人々に自民党の改正案についての感想を聞いていた。番組で登場したのは、昨年から毎週金曜日に行われる「官邸前デモ」と沖縄普天間基地前で続いている「オスプレイ配備抗議活動」である。双方とも現政権の政策に抗議する側のデモや集会であるから、自民党の憲法改正案に反対であるのは当然であり、番組自身世論誘導のいやらしさを感じる。

ただ、「官邸前」と「沖縄基地」のデモは性格的には左翼的で反政府的ではあっても、その内容にはかなりの相違がある。前者は鳴り物の音がうるさいものの、デモは整然と行われており周辺の秩序を乱すようなことない。おそらく、自民党の改正案でもこうしたデモに規制がはいるとは考えられない。

しかし、沖縄の普天間基地で繰り広げられる抗議活動は、実態を知れば知るほど、過激で攻撃的でありその反社会性は目に余る。最近よく取り上げるブログ狼魔人日記(5月9日)にはその実態が詳細に暴露されている。特に、引用されている雑誌「正論」のフリージャーナリスト井上和彦氏の記事を読むとその酷さに愕然とさせられる。こうした行為は、現憲法でも決して許されるものでなく、憲法改正以前の話だ。

記事にあった不法行為を簡単に列挙しておく。

1、基地から出ようとした米兵の車に活動家が襲いかかり、よけようとして沖縄の一般女性の車と衝突した。事故後活動家たちはその場を逃げ去ってしまった。

2、基地周辺で米兵が活動家が暴行されたが、警察は被害届を受理しなかった。

3、若い女性の海兵隊員が活動家から砂をかけられ目を負傷した。

4、基地ゲート前で米兵の乗ったが車を一人の老人が3回も蹴飛ばした。

これらは氷山の一角であり、米兵に対する暴力行為が基地前で日常的といってよいほど頻繁に行われている、

昨年からオスプレイ配備に配備に反対し、活動家がゲートから凧を揚げて米機の運航を妨害する危険行為が問題になっていた。その後も基地のゲートを占拠して、抗議のリボンをかけたりスプレーで汚したりとその行為はエスカレートしている。

これを沖縄人の恥と感じる人々が、随時ボランティアで基地の清掃作業に取り組んでいるが、反対派は懲りずに相変わらず不法行為を繰り返している。沖縄のメディアはほとんどこうした妨害活動を報じず、反対活動家に同調する報道ばかりしている。

さらに問題なのは、これを取り締まるべき警察の動きが全く言ってよいほど鈍いということだ。米兵の不法行為には些細なことにも敏感であるが、活動家の行為は腫れ物にさわるような態度である。これは警察を監督する沖縄県庁の姿勢も問題である。

これら活動家の行為は決して看過できないものばかりであり、刑事事件の対象である。集会結社の自由などときれいごとですまされるものではない。しかし報道ステーションでは、沖縄の活動を問題にする報道をみたことがない。他のメディアも大方同じ傾向だ。自民党が主張する「公益及び公の秩序」以前の問題であり、現憲法の「公益の福祉」に明らかに抵触する行為のはずだ。その報道姿勢には大いに疑問を感じる。「集会結社の自由」とともに、「言論出版の自由」も本来の役割を見間違えているのではないか。


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