粗忽な夕べの想い

落語の演目(粗忽長屋)とモーツアルトの歌曲(夕べの想い)を合成しただけで深い意味はありません

汚染水問題

2013-09-03 10:51:10 | 原発事故関連

福島第一原発の汚染水問題は素人目にも東電任せで処理できないことはわかる。原子炉建屋地下流入による地下水の汚染化と貯蔵タンクの汚染水漏れ。ともに汚染水が海に流出している懸念がある。特に地下水の汚染が根本かつ緊急の問題である。貯蔵タンクの漏洩は本日の報道では1ヶ所だけのようだが、今後の不安は尽きない。

地下水の汚染は事故の早い時期から、わかっていた問題であり、なぜ今頃大騒ぎしているのか不思議だ。これは当時の民主党政権の無策・怠慢としかいいようがない。安部政権自体ももっと早く真剣に取り組む課題であった。本日政府は原子力災害対策本部を開きこの問題で総合的な対策を打ち出す方針なのでその取り組みには期待したい。

それにしても、汚染水問題と2020年オリンピック開催とを結びつける論調が国内外で最近騒がしいが、本当に影響しているのだろうか。特に海への汚染水の流出が問題視されているが、どういう訳かほとんど海の汚染が具体的数値で示されていない。事故当時グリンピースが独自の調査をしてその汚染の酷さを公表していたが、反原発グループが福島近海を回っているという話を聞かない。

確かに汚染は由々しき事態であるが、11年3月の事故から続く影響でしかない。その後新たに原子炉自体が核反応したということでない。これを日本の危機としてオリンピックと結びつけるのは、どうも反原発で反日的一部論陣の口実に思えてならない。

そんな余計な心配をするより、喫緊の汚染をどう具体的に解決するかに日本人の英知を結集することだろう。地下水の流入をいかにくい止めるか。汚染水をいかに浄化しそれを海に排出できるか。



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