今世間を騒がしている漫画「美味しんぼ」の原作者である雁屋哲氏。この騒動で初めて知ったのだが、彼は「のりこえねっと」という市民運動団体の共同代表の一人ということだ。この団体は一部日本人による民族憎悪を糾す運動を続けている。
福島へのヘイトスピーチと思われる漫画の原作者から、そんな民族憎悪批判の話など聞きたくないと思う。ともかく彼を始め団体が問題にするのは特に在日韓国人朝鮮人への憎悪のようだ。しかし、これがまるで日本全体の右傾化が原因であるかのように主張することには同意できない。
逆に韓国内外で最近盛んに展開されている日本叩きの方が深刻で問題が多いと思う。それも韓国政府が率先して主導している印象が強い。朴槿恵大統領が外遊の度に日本の歴史認識を問題にする告げ口外交をしている。最近では日本初代首相を暗殺したテロリストの記念館を中国に建設させた。こうした行為を多くの日本人は挑発的で不快だ思っているはずだ。
本日の産経の報道によると韓国女性家族省のホームページに慰安婦問題を扱った部分があり、その内容は常規を逸したもののようだ。まさに捏造であり、呆然とするばかりだ。
「日本の軍人に虐待されて死に、生きて帰ってきた人は多くなかった」「朝鮮総督府が警察と憲兵などを動員して暴力的に女性たちを強制的に連れて行ったりした」「拒否すれば鞭(むち)で打たれ、徹底的に日本軍が監視していたので逃げるのも難しかった」「日本軍は性犯罪の残虐性が世の中に知られるのを恐れ、戦争に負けると同時に私(慰安婦)たちを生きたまま土に埋めたり、自殺を強要するなどさまざまな方法で殺そうとした」
産経が指摘するように「明白なでたらめや史実を脚色したような内容」である。よくもこんなでたらめを政府自身がするものだと呆れるばかりだ。いや呆れれているだけではいられない。「土に埋めたり自殺を強要する」と強調するに至っては、もはや「虐殺」である。これではナチスのホロコーストそのものではないか。しかし、これは韓国政府自身による犯罪的捏造行為であり、まさにヘイトスピーチそのものではないか。
ホームページのこの部分は、主に子ども向けにアニメや写真を加えて分かりやすく制作したものだという。物の分別もつかない子どもたちにこんな虚偽の捏造を教え込もうとする政府の意図に一人の日本人として怒りを禁じ得ない。当然韓国の教育全体にもこうした反日やヘイトスピーチが存分に織り込まれている。
あるいは今米国などで行なわれている韓国系住民による慰安婦像設置運動もこんな反日教育が反映されていることは間違いない。聞くところによるその運動には韓国政府から援助として巨額な予算が投じられているという。韓国政府公認であれば、国内外の韓国人が堂々と反日活動を行えることになる。
しかし、誕生から日本に住み反日教育など無縁の在日韓国人にとっては、こうした韓国の国を挙げての日本叩きには違和感を覚えている人が多いのではないか。ただ残念ながら、日本で「韓国よ冷静になれ」と叱咤する在日の声が聞こえてこない。なぜか?やはり反日が多いのか。自分自身、実際は日本叩きに辟易している在日が多いと信じたい。
表向きは反日の声が目立つだけでサイレントマジョリティは慰安婦問題などで実態を理解しているのではないか。いまこそ韓国によるヘイトスピーチに諌言の狼煙を上げて欲しいと願う。もちろん日本人が自身の民族差別もしっかり認識し、糾した上での話だ。