メーカー等のコメントを精査、現場操作、測定、聞き取り等を解析すると下記の機器は異常無しの判断。
1.高圧電動機の絶縁抵抗値、巻線直流抵抗値は異常無し。
2.リアクトルのワニス垂れは外気温度、経年劣化で起きる。
3.6/3kVタイトランスの絶縁抵抗値、巻線直流抵抗値は異常無し。
4.保護継電器等、異常無し。
5.起動渋滞等、異常無し。
6.リアクトル短絡用SF6高圧コンタクタ(接触器)異常無し。
7.その他
以上の結果、考えられる破裂原因は
① 経年劣化に伴ってSF6高圧コンタクタ(接触器)本体エポキシ樹脂の強度低下が進み、52 メインコンタクタの投入
振動で最初の亀裂が入った。
② 内部のSF6ガスが抜けた状態で投入の頻度は低い事もあり回数不明だが、高圧電源は通常通り入り運転継続。
③ 亀裂が更に大きくなりリンク機構がまともに動作しなくなり可動接点ズレとなりスパーク、相間短絡、地絡(GR動作)となった。
④ 操作員が投入した途端、爆発破裂したので直ぐ停止PB、GRで操作電源が切れ、6kV側のVCBも連動して開放となった。
まとめ:
1.ガス抜けが発生しても亀裂の進行が遅ければASとして開閉の機能していた。
2.経年劣化したコンタクタ本体は、外気温度により内部ガス圧の上昇で強度不足で簡単に破裂する(経験済)。
3.メーカー指摘通りガス圧等のメンテは長期使用した物は必須となる。
4.交換推奨年を把握して、速やかに更新する。
5.管理体制を確保し点検しておく。