SF6高圧コンタクタ(接触器)内部短絡、爆発破裂。
アーク痕跡。
アーク痕跡。
固定接点と可動接点。
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これは主電動機用でリアクトル短絡用は問題無し。つまり、リアクトル短絡用のCSは正常に動作、短絡していたが、その前にリアクトル過熱でレアショート発生、大電流によりSF6高圧コンタクタ(接触器)内部が相間短絡、爆発、破裂し地絡したと推測した方がスンナリ理解出来る。
その後:始動リアクトルのパンクでは無い、経年劣化、周囲熱でのワニス垂れ...メーカー見解。
隣の190kW電動機リアクトルもワニス垂れ発生で共通している。
何よりリアクトル焼損の臭いが無いので、検討違いが濃厚となった。
付属のパワーヒューズ3.6kV.100Aは溶断せず、保護装置は各種あるが動作したのは地絡継電器だけだが、時既に遅かった。
リアクトルは160kW用を保管しているので後日、ミリオームテスターでレアショート否か測定してみる。
ブザーのチェックは問題無し。
残るのはGCSの経年劣化によるエポキシ本体、投入時ショックで割れて可動接点心棒ずれてガタガタとなり
三相短絡のケースと本体ガス漏れて単なるACSとなり、三相短絡となったケースに絞られるが、我々では調査も限界となった。
参考:SF6ガスとは
○ SF6ガス(6フッ化硫黄)は、化学的に安定した無毒・無臭なガスで、空気の約3倍の絶縁性能と約100倍の消弧能力(電流を遮断する際に発生する高温のアーク(火花)を消す能力)という優れた電気特性を持っています。
○ 1940年代から電気機器への適用が研究されはじめ、機器を軽量・コンパクトにできること等の理由からガス遮断器やガス絶縁開閉装置(電気が流れる部分や、電気を入切する部分をSF6ガスを封入した容器の中に密閉したもの)をはじめとする電気機器に広く使用されていますが、これまでSF6に代わる有効な絶縁ガスは発見・開発されていません。
絶縁ガスとしての用途以外では、半導体のエッチング・クリーニング等に使用されています。
○ 一方で、SF6は、大気寿命が3200年と長く、赤外線を吸収して熱を外に逃がさない性質があり近年、温室効果の高いガスであることが確認されています。
97年12月の地球温暖化防止京都会議(COP3)では温室効果ガス排出削減目標の対象ガスの一つとして加えられました。
なお、オゾン層の破壊には無関係です。
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仮に本体のSF6ガスがシール経年劣化で大気に抜けた場合、単なるASとなり絶縁強度は1/3となる。
この場合、相間の狭く直ぐ相間短絡まで発展するのかはメーカーに聞く以外無い。
これも経年劣化でコンタクタオンの投入振動で本体エポキシ(10 ミリ厚)に亀裂が入り、以降大きくなり
最終的にコンタクタ心棒ガタカダとなり相間短絡し爆発破裂に至った。
設備に共通しているのは、25年も使ったこと...。