eつれづれ管理者(66kV特高変電所、技術者)

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クレーンワイヤー電線に触れ感電転落の二次災害で重症

2022年05月31日 | eつれづれ

クレーンが高圧電線に接触…2階で作業中だった19歳男性が感電し5m下に転落 容体急変し意識不明の重体

30日朝、三重県津市の工事現場で、19歳の男性作業員がクレーンのワイヤーで感電する事故があり、意識不明の重体となっています。  

警察によりますと、30日午前8時すぎ、津市河芸町にある事業所の新築工事現場で、アルミ資材を運ぶクレーンが高圧電線に接触し、ワイヤーをつたって、2階で荷受けをしていた作業員の男性(19)が感電しました。  

男性は5メートル下へ転落しましたが目立ったケガはなく、当初意識があったものの、搬送先の病院でその後容体が急変し、現在意識不明の重体です。  

警察はクレーンを操作していた別の作業員(24)が誤って地上24メートルの電線に接触した可能性もあるとみて、業務上過失致傷の疑いも視野に詳しく調べる方針です。

画像を見ると鉄塔66kVの送電線に接触?、事業所の建物は鉄骨2階建て?、送電線にクレーンワイヤーが接触する、そして荷受けの人に通電して感電とは...クレーン高さが送電線より高かった...イマイチわからん。

送電線の直下でのクレーン作業、接近なら電力会社に届、許可も無かったものやら...一人作業の見張り監督も居なかった。

相当な電撃ショックだっただろう。活線近接作業は、我々はまとまった防具も無いし教育も無し...よってしない。

平成25年とあるが何の講習だったか忘れた。

クレーン運転者も、こんな事は常識と思われ安全講習も定期的に受講しているはずだが...危険な事は判っていても無理したか。

これは、運転手のみならず元請け会社、監督が一番悪い、安全管理、本日の作業内容、危険予知等、朝礼もやっていたのか。

接地抵抗等、知るすべも無いが電圧66kVを入力。感電電流11Aの結果となった。クレーンワイヤーと電線が触れた途端、バチンとスパークが発生した

事は容易に想像出来る。変電所の地絡継電器(GR)が動作し遮断器がトリップ、停電となったか。

歩道に設置された変圧器取り換え中、内部に頭を入れた作業員感電

配信

 

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新潟県長岡市神田町で11日、歩道に設置された変圧器の取り換え作業をしていた同市上条町、会社員(39)が感電する事故があり、長岡署は29日、搬送先の病院で死亡したと発表した。

蓋を開けて頭突っ込むとは、こんな所には好きこのんでも頭、いれられません...これは油入変圧器デスガ。


2倍の電流を必要とする...OCRでも確認するお復習い

2022年05月31日 | eつれづれ

過電流継電器の裏面端子R-T相のコイルを直列につなぎ変え、これに試験器より電流を流す。

過電流継電器の電流タップは4Aであり、通常の最小電流等は4Aにて動作するが、電流表示は8.0Aの倍で動作する事が判る。

つまりR相コイルに4A+T相コイルに4A=8 Aの電流が必要。

継電器の最大電流タップは6A。

この時、試験器より8Aの電流を流す。

試験器は(株)双興電機製作所OCR-40LTRVを使用する。

 

 

逆電力継電器(RPR)試験において、単独R/T相で電流を流した場合、1%電流タップ例では倍の2%電流タップの動作電流が必要となる。

短絡して試験した場合の1%動作電流は43mA規定値だが、PTTより単独にR/T相で電流を流した時は倍の86mA程度(テスター数値)を流すと継電器は動作する事になる。

この電流2倍を検証するために、過電流継電器の電流コイルにて確認したもので、基本的なコアの部分を頭に入れておけばトラブルの応用も出来る。

電流を多く必要とするので、これには(株)双興電機製作所OCR-40LTRVを使用した。

技術者として、また1ステップレベルUP ...ノーガキ語り部の針金電気ヤでした。