eつれづれ管理者(66kV特高変電所、技術者)

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変則異容量V結線で減設...再考

2019年12月15日 | eつれづれ


工事やさんから6年前か?大手ディラーEV充電器を設置するので電源容量OKなのか依頼があり、トランスモニターを持って現状把握に出かけた。
事業所の保安管理実体、長年やっていた個人電気管理技術者→某保安協会でない某会社に安く営業かけられ、急にお知らせ文が来て委託先移行。
某会社の電気管理技術者に図面等の問い合わせ等やったが訳の判らない結線でサッパリとの事。
現物の配線をたどってCADにて作成...以前は単相変圧器、動力変圧器の2台あったのだが、これを50kVA、50kVAを、この様な結線でトータル50kVAに半減した様だ。
変則異容量V結線で単相変圧器3台で電灯、動力負荷を賄っていた。
回路図を見ると動力変圧器S相の通常ある接地線は盗れない様なのだが、漏電した場合は電灯変圧器経由で大地に流れるのか。
EV充電器電源容量も30kVA程度必要なのでキュービクル全部更新したが、当時はここまで、して減設をやった。
当然、3台の単相変圧器には冷却ファンを針金で縛って温調制御していた。
変圧器内部には酸化アルミナも入れていた。
キュービクル更新まで特に変圧器油も綺麗で何も問題は無かった。
デマンド契約が無かった当時は基本料金が半分にダウン...変圧器入れ替えはどうであれリース支払い、何年でメリットがでたものヤラ。
当時のベテラン爺さんも訳わからず、やられっぱなしだったが酷いのは保安管理料も変圧器容量で算出していたのでヘタすると、当時の非自家用(50kVA以下)となり保安管理もしなくとも良く契約解消の憂き目となった。
もっとも減設やは、この保安管理料も不要となりますとセールスしていたが...。
今はデマンド契約、非自家用も無くなったので、こんな結線するバカも居なくなった。
当時の保安管理業も今より技術的な緊張感は有った様な気がするオソマツ。

針金しばりが定番の安物、冷却ファン(換気扇)。

通常は分岐回線の地絡保護でも無いが何故か零相変流器(ZCT)内に入れて接地している。
地絡した場合、どうなるのか?まともにPAS動作するものやら...。
キュービクル内も汚く、掃除もサッパリしていない様だが爺さん保安管理など金盗りだけが現実、ノーガキだけはリッパに語るのが大勢!で針金電気ヤと同じ穴のムジナ。

こんな書式で解約が郵送されて来た様だが、客先に代わってハンコだけ頂き送ってよこした話だった。
うかうかとしていると突然、乗っ取られるがコレも自由競争の社会で文句も言われない。
自分の保安管理サポート能力が無かったダケと諦めるしかない...所詮、伝家の宝刀、電気技術など全く関係なしが保安管理業の現実かもシレズ。
電気管理技術者を雇うにも免許、実務も必要でコチラも何かと人手不足...。