eつれづれ管理者(66kV特高変電所、技術者)

電気の出来事を技術者向けに適宜up中。
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熊本地震の赤紙ショック

2016年05月07日 | eつれづれ
熊本地震の被災建物 「危険」判定に焦りと嘆き
熊本地震で被災した建物の応急危険度判定で、立ち入りが「危険」と判定された建物が1万4722棟(5日時点)に上り、6476棟だった阪神・淡路大震災の2倍を超えた。被災建物の一部しか判定されなかった阪神・淡路との直接比較はできないが、熊本では相次ぐ余震が判定を厳しくさせている側面も。判定は暫定的な目安で強制力はなく、危険判定でも瓦や外壁を補修すれば使える建物もあるとみられるが、住民や店主らには困惑が広がっている。
判定は倒壊や落下物による二次被害を防ぐための情報提供が目的で、被災市町村が実施。応援も含め判定士の資格を持つ職員が目視で調査し、「危険」(赤)▽「要注意」(黄)▽建物の使用可能を意味する「調査済み」(緑)-の3種類の紙を張っていく。
「客が怖がって入らなくなる」「建て替えなら退去したい」
4月29日夜、熊本市街の「下通センタービル」。入居するスナックや居酒屋などの店主約10人が集まった緊急の組合会は、焦りと嘆きの声に包まれた。
直前にさいたま市の応援職員らが訪れ壁のひび割れを確認して張った紙の色は「赤」だった。困惑した組合長は急いで熊本市に追加調査を依頼。店主らには「柱は無事だ。補修の方向で検討したい」と伝えて場を収めた。
被災地では混乱の中で判定の制度が十分に理解されず、「赤紙ショック」との言葉が飛び交う。同ビルの居酒屋店主、坂本安廣さん(67)は「地震はまだ終わりじゃなか。『赤』だけじゃなく、どの建物も『絶対に大丈夫』とは言えない状況だ」とし、生活のため常連客らを相手に営業を続ける。客足を考えると赤紙をはがしたい気にもなるが、「客や歩行者の安全を考えれば、そんなことをするわけにもいかない」と自らに言い聞かせる。
熊本県出身のタレント、スザンヌさん(29)の妹で、飲食店を母と営む山本真央さん(27)も、3、4年前に中古で購入した同市内のマンションに赤紙を張られ、避難所生活を送った。
「そこに家があるのに住めないのがつらい」。管理組合であらためて建築士に調べてもらったが、「住み続けるかどうかは自己責任」と言われた。1日に恐る恐る帰宅したが、戻った世帯はほとんどいなかった。山本さんは「とにかく余震が早く終息してほしい。普通の生活に戻って、まちの活気を取り戻したい」と願う。

まだ余震が続き、危険な建物は崩れ倒壊する可能性もあり、車での寝泊まりは既に限界だろう。片付けも危険、重機が入って撤去するしか無いが、これからの生活もあり再建するにも前途多難だ。地震保険で新築など出来ない火災保険の付録みたいなもの。
東日本大震災から始まった復興特別税の国民20年間負担も、さらに上乗せでは誰も賛成など、しない現実の様だ。



低圧単相3線式の中性線電流は0とならない?!バージョン2

2016年05月07日 | eつれづれ

実際の単3電流計のR.N.T相の電流指示。負荷電流は当然、変化しているが瞬時の読みをエクセルに入力してみる。
R=11.3A、N=3A.T=7.8Aとして力率100なら11.3-7.8=赤枠の3.5Aとなるが何せ負荷電流が変化している...3.5A以下のN相指示なのでR.T両端負荷力率はこの場合、100%と推測される。

負荷力率±角度に変化させると、この様なグラフとなる。よってN相電流が大幅に異なっている場合は負荷力率が片方、あるいは両方悪い事になる。
グラフにすると力率とN相電流の変化が単なる結果の数値より容易に判るメリットがある。

☆単相3線式の中性線電流と力率の関係バージョン1.2UPで本テーマは終了。
技術の情報氾濫、今だけ数値の検証も程なくして悲しいかな忘却の彼方に消える運命...。
 


低圧単相3線式の中性線電流は0とならない?!バージョン1

2016年05月07日 | eつれづれ

このQ&Aの質問でN相の中性線に流れた電流は50Aとあるのでエクセルでグラフで電流変化を見てみる。

仮にR相の負荷力率を0~変化してみる。質問の50AがN相に流すには力率±30にすれば51.76Aで回答と一致する。

R相負荷の角度を30にした場合のグラフ。


R相負荷の角度を-30にした場合のグラフ。



R.T相の負荷力率の変化によってN相電流が(R相-T相=N相0A)0Aとは、ならない事が判る。
ここまで理解して見回り点検等、電流計の記録をしていれば良し...もっとも気安めの「それがどうしたの的...」読みだが。