eつれづれ管理者(66kV特高変電所、技術者)

電気の出来事を技術者向けに適宜up中。
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HVDCリンク、EPCO

2012年05月08日 | eつれづれ

関西電力(株)姫路第一発電所、(株)日立製作所670MW(670万kW出力)とてつもないパワーの発電所だ。

500kV.275kV.154kV幹線が環状ルートとなり北陸、関西、東京に...。中心地図は名古屋、2003年資料。元をたどれば今夏の電力不足が発生なら、これらの電力ルートの制御も膨大な技術運用を必要とするのが判る。末端の家庭はエアコン止めウチワ程度で我慢すれば済む事だが...。

こんな送電線事故もあった...今回、停電が広範囲に及んだのは千葉県から東京都内方面に電気を送る主要なルートの一つ江東変電所および葛南変電所から荏田変電所までの長距離で送電が停止し、そのルートの下流側全域に停電が及んだためだ。通常、送電線は2系統両方で運用していて1系統がバックアップ機能を担っている。仮に、クレーンが接触したのが1回線だけだったら、「すぐにもう一方の回線にバックアップさせることができた」(工務部)という。
しかし今回クレーンは川下の1号系統の下相、中相、川上の2号系統の下相の両方に損傷を与えた。このため、千葉県の火力発電所から東京都心方面へ電気を流す主要ルートである27万5千V送電線が2回線とも停止するという「きわめて過酷な状態」(広報部)となった。こうしたなかでも事故発生から3時間余りでの全軒復旧は99年の自衛隊機事故の際より短く過去の経験をふまえた日ごろの訓練などを生かし東電が的確に対応したことがうかがえる。局地的な断線などの場合は自動的に別ルートに切り替わるシステムがある。しかし、今回のような主要送電線の「ルートダウン」(2回線とも停止する状態)した場合には、社員が手動により切り替え作業を行うしかない。
しかも負荷により潮流は常に変わっているなかで全体の需給のバランスをとりながら一つひとつ切り替えを実施していくのは至難の業。送電再開に際しては需要家側受電設備の安全確認も行わなければならず過酷な条件の中でもネットワーク運用者として最大の努力がなされたのは間違いない。主要幹線をループ状にし網の目状に系統を張り巡らせる日本独自の系統構成が、早期復旧に貢献した面も指摘されている。...こんな内容は素人には説明してもサッパリ判らないが東電も安定供給のため日々努力している...簡単に今夏の電力不足は乗り切れる等と評論諸氏は言うが?!制御出来なくなったらOUT、何構わずドカーンと緊急停電に移るだけの話の様だ。



OCR瞬時試験グラフの疑問!!

2012年05月08日 | eつれづれ
過電流継電器の瞬時時間計算式は無く当時のグラフ作成は実測した数値を入力したもので、いままでセルをコピーした時、セル式が消滅したものとばかり思っていたが勘違いがメーカー回答にて漸くわかった。5年も前に作ったものでスッカリ忘却の彼方だ。

このグラフでわかる通り、あまり%電流を増加して試験しても意味が無い事がわかる。継電器リレー接点が荒れるだけ...。