昨日まで、新潟で開催されていた「2011 書 TEN ─生きる─」が
無事閉幕しました。
金曜日の昼間は吹雪だったようですが、最終日は天気予報に反して、
朝ほんの一瞬降った雪もその後止んで、一日快晴でした
今回は、3月11日の東日本大震災や、新潟や九州、またタイでも大水害といった
異常な出来事が脳裏に共通してあって、全員一致でこのテーマに。
書に情熱を懸ける10人のメンバーが、それぞれに自分にしか書けない
真の「生きている書」を探求しながら、発表したものである。
(目録ごあいさつ 岡村雞守斎 より)
メンバーは、書壇でご活躍の方々ばかり、そんな中で、私は拙い書ではありますが
私なりの「生きる」を表現できたかなと思っています
1つ1つの文字を見て下さった方からは、いろんなお言葉を頂きました。
たとえば「悩」。
「実は、悩んでいるのを楽しんでいるような「悩」ですね。今の年齢、その時々で悩みも
思いも色々。今だから書ける、今しか書けないものを残して下さいね。」
たとえば「吐」。
「吐き出すというより、ほっ・・って感じの「吐」に肩の力が抜けました。」
たとえば「貫」。
「線は強いんだけど、力んだ貫きじゃなくて、貝の部分がお気楽な様子が
マイペースな貫くって感じがして、なんだか・・そっか・・って思いました。」
「楽ってこんな書き方もあるんですね。ほんと楽しそう!」
生まれたばかりのお孫さんが、凛ちゃんってお名前だとおっしゃる方から
「こんな風に明るくて元気のいい「凛」になって欲しいわ」と言って頂けたり。
作品を通して、コミュニケーションができることは、何よりもうれしいこと。
私にとっての「書」、書との関わり方を、またひとつ確認できた経験となりました
午後3時半から、1時間程であっという間に搬出作業完了。
がらんとした広い会場を眺めながら、もっともっと会場にいて、
たくさんの方のお話を聞けたらよかったなぁ・・と。
夕方4時過ぎに会場を後に、駅前で軽くお疲れさま会をして帰京しました。
今日は、すんごいことになっている部屋の片付けをぼちぼちと。
だってもう今年も残すところ2週間を切りましたね・・
まだまだある作品、皆さまの作品のご紹介はまたちょっとづつ。
なにせ写真がたくさんで、まだ整理できてませんで・・