心の免疫力~書とことばから

もっと暮らしに書やARTを~
雲のように水のように あっけらかんと自在に生きるヒントを
求めて~ by 沙於里

「許す」は何色?

2011-12-26 | 書TEN

 

先日の書TEN(←ずずいと下までどうぞ~)会場で、

私の作品の前に高校生が立ち止まって何やらヒソヒソと。

 

うふふ~ と近づいてみると、「許」の作品について

「この人、なかなかセンスいいよ」って 

 

おほっ 

「あのぉ・・これ、私が書きました」

「え~。これ、かわいいですね  」

 

「ありがとうございます。実はこの「許」は、最後まで悩んだんです。」

 

許すって何色なんだろう・・

黄色でもない、ブルーでもない、うう・・ん。白かなって思ったんだけど

何かもうひと味足りない・・で、この花を添えてみました 

 

 

 

 

「許す・・の色?」

「そう。何色だと思いますか?」

 

彼女たちは顔を見合わせて、困ってしまったようで

 

「書は、白と黒の世界なんだけど、唯一色を許されるとしたら、表具なんです。

色や素材といった演出に助けられて、作品はまた別の表情になるんです。

人もね、誰かに支えられたり支えたり、褒められたりして存在してるようにね。」

 

「はぁ・・・」

「でね、許すって・・って考えてたら、ごんべんの口は、笑っているようにして・・

この花を描いてみようって思ったの。」

 

突然話し始めた見知らぬ人に、戸惑っていたようだけど                                     まだまだ話は続き・・最後まで話を聞いてくれてありがとうでした 

 

実は、これだけ違和感があるって感想を頂いたり、私も展示の際、居場所に悩んだけど                          「許す」ってことの難しさを、象徴しているのかな・・と、私なりの感想です

コメント (4)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする