先日の書TEN(←ずずいと下までどうぞ~)会場で、
私の作品の前に高校生が立ち止まって何やらヒソヒソと。
うふふ~ と近づいてみると、「許」の作品について
「この人、なかなかセンスいいよ」って
おほっ
「あのぉ・・これ、私が書きました」
「え~。これ、かわいいですね 」
「ありがとうございます。実はこの「許」は、最後まで悩んだんです。」
許すって何色なんだろう・・
黄色でもない、ブルーでもない、うう・・ん。白かなって思ったんだけど
何かもうひと味足りない・・で、この花を添えてみました
「許す・・の色?」
「そう。何色だと思いますか?」
彼女たちは顔を見合わせて、困ってしまったようで
「書は、白と黒の世界なんだけど、唯一色を許されるとしたら、表具なんです。
色や素材といった演出に助けられて、作品はまた別の表情になるんです。
人もね、誰かに支えられたり支えたり、褒められたりして存在してるようにね。」
「はぁ・・・」
「でね、許すって・・って考えてたら、ごんべんの口は、笑っているようにして・・
この花を描いてみようって思ったの。」
突然話し始めた見知らぬ人に、戸惑っていたようだけど まだまだ話は続き・・最後まで話を聞いてくれてありがとうでした
実は、これだけ違和感があるって感想を頂いたり、私も展示の際、居場所に悩んだけど 「許す」ってことの難しさを、象徴しているのかな・・と、私なりの感想です