心の免疫力~書とことばから

もっと暮らしに書やARTを~
雲のように水のように あっけらかんと自在に生きるヒントを
求めて~ by 沙於里

グループ墨花 にお邪魔して

2011-08-22 | 書展・展覧会情報

                 越智麗川氏「鎮魂」

        

 

「あゝ 長く悲しい夢をみているようだ

大切な人々を亡くした慟哭の街

心の闇は深く暗いけれど生かされていることの有難さを思う」

 

 

 

昨日21日まで開催されていた第20回書展 グループ墨花にお邪魔して。

いつどの作品を拝見しても、やっぱりいいなぁ・・と心に響く越智氏の作品。

 

やわらかい印象の淡墨で書かれているのに、特にまわりに書かれた文字の

独特の線と造形からは、悼みとそれを乗り越えようとする強さのようなものを感じ

 

文字を書いているのに、何て言うか・・それはただの文字ではなく、

そこに作家の強い思いが滲み出ている「生身の作品」という印象を受けたなり 

 

そして、こちらは屏風作品の「王鐸 唐詩六首手巻」

右は作品のアップ画像。

 

半切額作品の良寛の作品で有名な句「天上大風」 これも好き

 

 

 

そして、今回が20回展とのことで「二十歩」

一二三四・・・二十。

まだまだこれからも続くという意味で、最後の二十を書かれたそう。

単純な直線ばかりなのに、なんともドラマチック。

 

 

越智氏はこの他に「慟哭」と案内はがきにもあった「願」の計6点。

「慟哭」はうまく撮影できてなくて、残念ながら・・。

 

そして、こちらは守谷秀翠氏。

「しばらくは滝に籠もるや夏の始」

 

 

福嶋翡舟氏の「単刀直入」

 

 

 

 

 

毎年楽しみなのが、この根付の作家さんでもいらっしゃる向田湖蝶氏。

左のルーペで見るほどの極小の左はうさぎ、右は亀の印と、右はその拡大画像。

 

 

 

 

その向田さんの書は、細かい仕事の根付とは正反対のような

どこかつきぬけた生命力のようなものと、大らかで飄々としたものを感じるなり。

 

 

 

↑は「天地人」と、↓は「座って半畳 寝て一畳」

 

 

 

 

山頭火?と思ったら、自作とのこと。

絵も楽しくてつい、何度も声に出して読んでしまう 

 

 

今回は、合計34点と、賛助出品として城所湖舟先生の作品、計35点。

3日間で500名を超える方がいらしたそうで、大盛会だったそうです。

 

今年は12月に、新潟市で『書TEN 2012』が開催予定、

そろそろ作品制作を意識して、日々過ごさねば 

 

書って・・? 自分が書きたいものって・・?とかとか、改めて。

でもね、つべこべ考え過ぎずに、そのまんまの自分を表現できたらと 

 

越智さま 今年も益々、直球で心に響く作品を拝見できて、

たくさん刺激や反省を頂きました。ありがとうございました 

 

 

ということで、昨年の模様はこちらから

コメント (4)
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