心の免疫力~書とことばから

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求めて~ by 沙於里

葱を見るたびに思い出すこと

2010-03-25 | 山頭火・放哉・良寛
                              (半紙)

つるりとむげて葱の白さよ  by 山頭火

先日の絵手紙教室で書いたなり。

葱というと思い出すことがあって。
もう20年位前かな・・あるご縁で存じ上げていた、当時某天文台の台長でいらした
某おもしろ先生と、バスで一緒になり。

カメラマンのSさんと三人であれこれ話が盛り上がり、それが興じて
これからあなたのお宅へ遊びに行こう!なんてことになり 

当時はまだ実家、突然の珍客に父母はびっくりしながらもようこそ~と。
その先生、ご自分をおじさんと呼び、とてつもなく人懐こく。

Sさんと私と父は応接間、母は台所で急遽、お酒のつまみを料理中
「おじさん」は台所へいそいそと。
冷蔵庫を開けながら、何もないね~なんていいながら、
初対面だというのに、台所を物色しておられ。

そこで見つけたのが、下仁田ねぎ。
おお~これこれ、これがあれば十分って言いながら、勝手に調理を始められ。

何が出てきたのか忘れちゃったけど、葱を肴に大いに飲んで、語り、笑い
深夜、嵐のように帰って行かれた。

そんな「おじさん」も、そんな父母も、そんな人と人の出会いや関わり方が
ごくごく自然だったあの頃が懐かしく、私にとっては大切な財産でありんす 

先生お元気かなぁ。。うん、きっと今もあのままでせう 



ちょっと甘みがあってやわらかい下仁田ねぎ
画像はWikipediaから拝借

コメント (4)
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