心の免疫力~書とことばから

もっと暮らしに書やARTを~
雲のように水のように あっけらかんと自在に生きるヒントを
求めて~ by 沙於里

現代の書~二人の巨匠

2009-08-03 | 書展・展覧会情報
                     森田子龍「龍知龍」 1992年



昨日は書のお仲間 塩川素子さん と、先日ご紹介した森田子龍×仲田光成展へ。
会場に着くと、ちょうど美術評論家の田宮文平氏の解説が始まったところで。
(作品画像は会場で頂いたパンフレットより)

 


解説によるよると。
仲田光成は、それまで机上のものだったかな書は、これからは壁面=空間に
陳列するような時代となるだろうと、「美術としての書」を発表されるようになったと。

なるほど・・古今和歌集や源氏物語の連綿のかなと違って、
空間を大胆に使い、文字の散布(散らし書き)が今拝見しても斬新。
これを1960年代から確立されていたとは、なんと先駆的・・!


仲田光成 1965年 「ほとゝぎす 二は(羽)啼く雨ごの月よかな」



仲田光成 1971年

一方、上田桑鳩を師とした森田子龍も「現代の書」を追及、世界の美術に目を向け
抽象表現主義の運動に加わり。

墨による作品のほか、黒漆に金泥で書いたような作品も多く残していて。
そのうごめく筆跡と、生命力みなぎる質感をしばし眺め、エネルギーをもらう。



森田子龍「動」1969年


書美の巨匠と言われるお二人の、書に注いだ熱い思いを感受できたかな・・。

会場を後にし、銀座の歩行者天国をぶらぶらと。
涼を楽しむとかいうイベントをやっていて、水がはられた桶が道路にずらり。
このあと、道行く人が並んで一斉に打ち水をするという計画だったらしい。



塩川さんと遅いランチを頂きながら、書について、これからの活動について語り合い。

で、今日の結論。
「行書千字文を毎日少なくとも5組づつ臨書する!」 
(5組=四文字熟語×5組=20字ってこと)
あ、5枚じゃなくてね 

お互い勉強せねばね!ってことで 


コメント (4)
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