元をたどれば、社会主義の芽は、フランス革命にあった。 当時のフランスは豊かな国で、フランス革命時点でヨーロッパの中では、最強最大な国家であった。
そこに、フランス革命が起こり、王様をギロチンで殺すところまでいてしまった。
フランス革命の思想的な背景は、18世紀の啓蒙思想で、「百科全書派。」といわれるヴォルテール、そしてルソーなどの思想である。
彼らの主張は、要約すれば人間には理性があり、人間の理性は、神が持っている理性と同じところまでいける。
理性は万能であるから、非理性的なものを退けようである。
その理性による革命が、フランス革命で、理性によって国家も社会秩序も、全て新しくつくり直そうというものだった。
人間の理性が万能であれば神はいらないので、当然教会は廃止で教会の財産は没収というのがフランス革命のはじまりだった。
フランス革命のの主体になったのは、当時台頭してきたブルジョワジーで、だからフランス革命は、「世界最初の市民革命(ブルジョア革命)。」といわれる。
教会財産は莫大なので、それを没収して革命勢力の主導者層で分配したところ、成金がたくさんできて、その人たちは『市民』を自称した。
これが近代の始まりだが、こう考えると略奪、没収するものが「なくなれば。」、革命は自然に鎮静化し、その後は「仲間割れ。」の時代になる。
それも終わると昔に戻るが、昔存在した信仰心や郷土愛や勤勉の習慣は消えている。
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