神奈川県のある山で滑落事故が起きました。
5月18日(金)午後1時半ごろの事でした。
山から滑り落ちたのは、なんと私の兄嫁でした。
連絡を受けたのは、翌日の19日午前中に兄からの電話で知りました。 ショックと驚き!
かなりの重傷でヘリで大学病院に運ばれたのは夕方6時ごろだったそうです。 瀕死の重体でした。
頸椎の脱臼骨折、脳挫傷が3か所、肋骨3本骨折、肺に損傷あり右肘も複雑骨折だったとか・・・
顔も腫れ上がり、意識があるので痛がっていると聞いて、只々信じられない思いでした。
連絡を受けた翌週の23日から、娘と孫を送ってLAに行くことになっていました。
すぐにでも病院に駆けつけようとしたのですが、集中治療室に入院して、家族以外面会謝絶と言われて・・・
ただ心配するばかりで何も出来ませんでした。
渡航前日の22日に一番重要な頸椎の2番3番の手術が行われ、8時間に及ぶ難手術も成功したと聞いて、ホッとしました。
命が危ぶまれたけど、この手術成功で生命の危機を乗り越えたようでした。
入院した大学病院に頸椎に関する専門家の医師がいたことが幸いしました。
それから次々と手術の連続と聞きました。
2週間後、LAから自宅に戻り、まず兄に電話で様子を聞いてみると~
かなり驚異的に回復しているとのことで、「すでに車椅子に乗って自分でトイレに行けるようになっている」と聞き再びまたびっくり!
点滴からゼリー状の物へ、流動食になっていると聞き、安堵しました。
でもまだ一般病棟に移るまでは、面会出来ないよと言われていました。
早く会って話がしたいんですけど、しばらく我慢。
滑落事故から一月後、6月20日に自宅近くの病院に転院することが出来ました。
驚異的な回復力で、前の病院でも話題になるほどだったようです。
だってもう介助なしで、一人で歩いてトイレに行けるようになったとか~ ホント?
驚きでしょ? 瀕死の重傷からたった一月後です。兄嫁の気力と努力、生命力に驚きました。
もちろん病院側の献身的な手当と技術力のお陰ですけど、ホントありがたいことです。
これからはリハビリに専念することになるそうです。
そして兄からOKが出たので、仲の良いいとこ達と3人でお見舞いに行ってきました。
顔を見るまでは本当にそんなに回復したのか、信じられない気持ちでした。
でも会ってみて話をして、本当なんだと実感でした。
あんな重傷を負って、どこにもマヒが残らないなんて奇跡だわ!
話もしっかりしているし手足もちゃんと動いていました。
(帰る時、エレベーターホールまで見送ってくれました)
いろいろと話を聞くと、低い山ですがガイド2名の案内で、総勢8名が幻の滝を見に行ったそうです。
どうやって落ちたのかは記憶にないそうだけど、滝の周辺の岩場はきっと濡れて滑りやすかったのでしょう。
(私もかつて20代だったころ、奥多摩で沢登りをした経験があります。
その時一緒だった仲間の女性が、やはり滝の左側を登っていた時に、滑り落ちたのです。
その時は運よく滝つぼに落ちて全身ずぶ濡れになったけど、かすり傷ひとつ負わなかったことを思い出しました。)
確かもう70代に突入した彼女ですが、山歩きとスキーは現役です。
今回はこんな事故にあってしまったけど、鍛えた肉体と人一倍のやる気と努力が、驚異的な回復につながったのでしょう。
兄夫妻は日本の山はもちろんネパールのアルプスまでトレッキングに行ったりして、山歩きを楽しんでいます。
でもここ近年高齢者登山の事故が多発しています。
どこに危険が待っているか分かりません。 十分気を付けて欲しいなと思っています。
そして今お世話になっている地元の病院は、かって彼女が定年まで看護師として勤務していた病院です。
まだ当時一緒に働いていた仲間もいるそうです。
これからきっと益々リハビリに頑張るのでしょう。
でも頑張りすぎず、のんびりとゆったりして欲しいなと思っています。 お大事に!