25ftのかたつむり、、、だったことがある。

魚と道祖神の招きにあひて会社を辞め、トレーラーで旅するはずだったのだが。3年で再定住。4年でトレーラーも手放した。

テール ウォーター

2007-11-05 03:48:28 | Weblog
11月4日
 先日の本「About Trout」に南東部と北西部のダムのテールウォーター(注1)の釣り場について面白いことが書いてあった。同じテールウォーターでもサンワン川のように成魚放流を続けている川と、マジソン川のように既に成魚放流を行っていないが魚が沢山住む川がある。この差は何かと思っていたのだが、この本によると、その地方土着の魚釣りの文化の差だということだ。
 ダム建設後(注2)の放流は娯楽公社という所が行っていた。つまり、その仕事は娯楽として成立している必要がある。水温の高い東南部では、バス、ナマズ、クラッピー等の魚を穫って食べていた。そこにダムができ、その底から出る低水温の水で、突然、鱒が住む場所ができ上がった。そこに住んでいた人達は、それまで通り、その川の魚を穫って食べようとするは当然の事になる。つまり、穫る事と食べる事で一つの娯楽の意味ができている所に鱒の川ができた。釣れた魚を持って帰ることは、その娯楽の必要な条件となる。それに対し、北西部では昔からフライを使って鱒を釣ることが普通であった。その中には、鱒を捕まえる事とその方法論だけに鱒釣りの意味を見い出した人達も沢山いた。キャッチ&リリース規則を川に適用する時に、南部では大変な抵抗があり、例えば、サンワン川では今でも大量の成魚放流を続けることになっている。
 ふり返って日本の場合。昔から鱒が住む川が沢山有る。独自の毛針釣り文化もそれなりに発達している。ダムは沢山ある。釣った魚を食べる習慣がしっかりとある。川魚利権は土着の漁協がやる。基本的な漁業規則は地方自治体かな。そして川は、漁協の縄張りも、地方自治体の縄張りも越えて流れる。「A river runs through them」である。どこにrunsするのだろう。

注1:テールウォーター
 ダムの下流にできる川の事。ダムの底から出る低水温の水で、暑い所にでも突然、低水温性の魚である鱒が住む流れができ上がってしまう。例としては、ニューメキシコのサンワン川や、このブログに出たオレゴンのオアヒ川が上げられる。
注2:
 学校の社会科で習ったTVA(フーバーダム等)の頃には、このテールウォーターの釣り娯楽利用は考慮されていなかった。

写真
・分かるかなぁ。Yuba川の上空を飛ぶT-38だ。ここにはBeale AFBがある。空軍の基地だ。特徴があって、飛んでいる飛行機が黒い。U2がタッチ&ゴーをしているかと思うと、この黒いT-38が飛ぶ。C-135輸送機(ボーイング707の軍用型)のような飛行機も飛ぶが、たぶん、北の核実験で出て来た放射能観測機のようなC-135ベースのややこしい飛行機だろと思う。


・こっちはユタ州のHillsAFB付属の航空博物館に展示してあるT-38。ノースロップ社製の奇麗な形の高等ジェット練習機だ。宇宙飛行士の毛利さん達が移動のためにNASA所属の同機に乗っているを観たことがあるかもしれない。映画「トップガン」で敵方の戦闘機を演じたのもこの飛行機だ。


釣り
 しょうこりもなく、あの難しいポイントに行った。結果はボーズだ。対岸まで川を渡った。対岸には、件のトビイロカゲロウが沢山ハッチしていた。暗くなって岸際でライズしていた魚はこれを食べていたのだろう。対岸は、ときおり死臭が流れて来る。サケの死体が何処か近くに有るのだろう。サケが遡上る川で釣る税金みたいなものだ。ライズは有る。何故か測ったように玄さんのキャストの射程の外でライズする。待っても中々寄って来ない。かと言って、近づけば逃げて行くのは見えている。対岸に玄さんが立っている時には絶対にライズしなかった所にもライズリングが広がる。前は1回ぐらい食ったフライを今は全然食わない。だんだん、このポイントの深みにはまってゆくような気がする。