扇子と手拭い

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「新潟よりももっと遠い人」に「長崎」の返事!

2019-01-17 11:00:27 | 落語
 確かに落語ブームなのだろう。16日は水曜日。平日だというのに正月初席と言うこともあり、立ち見が出るほどの盛況だった。

 池袋演芸場は改築したので、都内の定席の寄席の中では一番、新しくきれいだ。客席も93席とちょうどいい。落語を聴くにはうってつけ。どこに座っても噺家の仕草が手に取るほどよくわかる。

 寄席には「いろもの」と言って、漫才やマジック、紙切りなどが登場する。漫才コンビの「おしどり」ダンナがカミさんのアコーデオンの輪せて巧みに針金で細工をする。

 あっと言う間に、今年の干支、イノシシを形作った。見事なものだ。こんな芸は初めて見た。そのあとも、トランプ大統領など客のリクエストに応えていろんなものをわずか数十秒で作った。完成品は客にプレゼント。

 「一番遠くから来たと思う人」と言ったら、前の客が「川越」と言った。川後は埼玉県だが、池袋からだとそう遠くない。

 「もっと遠い人」に、後ろに席で「新潟」と言った。「新潟よりももっと遠い人」には、「長崎」の返事が返って来た。

 確かに落語ブームだ。観光の客が、ついでに寄席に立ち寄ったようだ。

正月の初席でも頭ひとつ抜けた喬太郎と一之輔!

2019-01-17 08:40:52 | 落語
 久しぶりに寄席に行った。池袋演芸場である。1月20日までは正月の初席と言うことで、大挙して出演するので、ひとり10分程度の出番しかない。

 池袋演芸場は木戸銭を3000円払うと、お昼の12時30分から夜の9時までタップリ落語が楽しめる。【昼の部】【夜の部】の入れ替えがないからだ。

 16日【昼の部】の開場は12時だが、その1時間近く前から落語ファンが列を作って並んでいる。あたしと落語仲間は昼だけにした。

 それでも終わったのは午後4時30分を過ぎていた。これだけ座席に腰を掛けているとさすがにズキンと腰が痛い。あたしは腰痛持ちだからなおさらだ。

 落語協会会長の柳亭市馬をはじめ、柳家小里ん、桂文楽、古今亭志ん輔らがベテランが顔をそろえたが、ひときわ目を引いたのは柳家喬太郎と春風亭一之輔だ。

 この2人は客の目と耳を高座に引き付ける。思わず聴き入ってしまう。うまい。人気があるのもうなずける。「もっと聴きたい」と思わせるからすごい。

 近い将来、落語界をけん引するに違いない。ナマはコワい。出来の良し悪しがハッキリ現れるからだ。

 この日も、ベテランの中に「稽古不足」が見て取れた落語があった。落語ファンをなめたらいけない。