小学生攻略法

このブログも10年目。久しぶりに担任復帰です。

しまった!クラスでこの話題はまずかった!

2017-12-26 22:33:29 | 学級生活の攻略法
クリスマスなので、ふとクラスで「サンタクロース」の話題になりました。
「先生、サンタクロースって本当にいるんですか?」
「もちろんだよ」
4年生です。
純粋な質問にはストレートに答えるようにしています。
「ぼく、去年は1輪車が届いた!」
なんてプレゼントの話題に。
「うちはいつも朝起きたら枕の上に置いてあるの!」
「うちも!」
みたいな。
口々にみんな自分ちのクリスマスエピソードをしゃべりだして、クラスはヒートアップしてきました。
うるさいですが、うれしい話題です。
少しの時間ぐらいいいかなと、私もにこやかに聞いていました。
すると、やかましい声の中からふと、

「うちサンタ来ない」

という声が。
(…サンタでなく、親に買ってもらってるパターンかな?)
と思ってその子の話を聞いていましたが、どうやらそれもないようで、この子にはクリスマスにプレゼントが届くということはないのでした。

(あら。そんな家もあるのか…)
と聞いていると
「うちも来ないよ!」
と向こう側から。
「うちも最近来ない」

(えっ)
これはまずいと思いました。
この子たちにとって今の時間は苦痛以外の何でもないはず。
早くヒートアップした話題をやめさせなくては。
「はい!そこまで!おしまい!」
明らかに慌てた声で不器用に子どもたちを黙らせました。
うれしい話題に浸っていた子たちは、ちょっとしょんぼり。
始めからこの話題をクラス全体でするべきではなかったのです。
私のミスです。

担任をしていると、時折こういう場面には出くわします。
子どもの数ほど、家庭の事情はそれぞれで、そこにはデリケートなものも含まれます。
・経済的なこと
・家族構成のこと
・思想的なこと
・経歴的なこと
・家庭ごとの子育てのスタンス的なこと… など
プライベートな話をしようとすると、結構すぐにこういった話にも触れてしまうことがあるので、担任はそこに敏感である必要があります。

特に「最近は」でしょうか。
そういった先生の無神経さによる子どもの人権侵害に厳しい目が一層向けられるようになりました。
(時に大きな事件として取り上げられることもあります)
また同時に、上に挙げたようないろんなことに関する家庭ごとの差が大きくなっているようにも思います。
日本の家庭も画一的ではなくなってきたということです。
特に経済面に関しては「格差」が広がっていると言われていて、日本においてもいわゆる「貧困層」が増えていると言われています。

今回のクリスマスの話題で私も実感したような気分です。

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