小学生攻略法

このブログも10年目。久しぶりに担任復帰です。

この時期の子どもたちの「解放感」が危険

2017-10-25 20:46:36 | 学級生活の攻略法
学校は運動会などの秋のイベントも終わり、慌ただし雰囲気も消え去り、落ち着いた時期に入っています。
この時期は、いわば各学級の時間です。
学級で取り組みたいことにじっくり時間を使える、そして学級経営の充実を図ることができます。

クラスによっては遅れていた授業の進呈を取り戻すためにせっせとがんばるところもあり。
クラスによっては長縄の新記録を目指して団結しようとするところもあり。
クラスによってはボランティア活動を新たにスタートして、学校に貢献する姿勢をつくろうとするところもあり。
またあるクラスでは、特に新たな取り組みをするわけではないけど、先生がゆっくり子どもたちと遊んだり、一人一人と話をする機会をつくったり。
そんなところもあります。

それぞれの担任のスタンスや目標に沿って、この時期を有効に使おうとします。

ではこの時期、子どもたちの意識はどうかというと…
一種の「解放感」があるはずです。
大きなイベントが済み、それに充てていたたくさんの時間や、自分の役割がなくなり、身軽になっています。
そうなった子たちの中には、その解放感から望ましくない行動に移ってしまう子もいるものです。
遊びに夢中になって時間を守らなくなったり、注意力が散漫になって物を散らかし出したり。
時には気の緩みから思わぬ怪我人が出たり、あるいは生徒指導的な問題が発生してしまったり。
そんなことが起こりやすいのもまたこの時期の特徴です。

では、担任として心掛けたいことは何か。
その一つとして、こんな時期こそ
「一事徹底」
かなと思います。
あれやこれや問題が起き出してからそれに対処しなくてはならなくなるその以前に、一事徹底を、徹底することです。
その「一事」は、小さなことでいいと思います。
・くつのかかとをそろえる
・引き出しの中をきれいにする
・一人一役を必ずする
・朝のあいさつをしっかりやる
・宿題の漢字を丁寧に書く
何か一つ、とにかく徹底すると決めて、先生はそれをしつこいくらい子どもたちに促し、チェックします。
これは、その一事をやらなきゃいけないからするというよりは、子どもたちにある余計な「解放感」を取り除くためにやるものです。
何か一つ、やらなきゃいけないことに常に目を向けさせることで
「先生はやっぱり厳しい目で僕たちを見てる」
「○年生として、しっかりしなきゃ」
そんな意識を持たせることになります。

この意識こそが、子どもたちを解放感から学校生活の路線を踏み外すこと防ぐ何より大事なことです。

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