小学生攻略法

このブログも10年目。久しぶりに担任復帰です。

東日本豪雨 学校再開の黒板に

2015-09-19 23:11:29 | 学級生活の攻略法
先日の東日本の豪雨について。
まずは、被害にあわれた皆様に心からお見舞い申し上げます。

その後
「一部の学校で授業再開」
というニュースがあり、その中でものすごく感動することがありました。

それは、茨城県の石下小学校の、ある黒板に書かれた言葉でした。

これは、そのクラスの担任の先生が、災害のあと、久し振りに学校に戻ってきた子どもたちへのメッセージとして書いたものだと思います。

こう書いてありました。

びっくりしたね。
たいへんだったね。
こわかったね。

石下小のみんな ぶじでした。
学校もだいじょうぶだよ。

いっぱいはなしきくからね。
教かしょやドリルがなくてもだいじょうぶだからね。

いっぱいおはなししてね。
むりしてはなさなくてもいいよ。

こうしてお友だちとあえてよかったね。
みんなぶじでよかったね。

※ネット上の画像で見たもので、一部見えない文字もあり、そこは想像で書かせてもらいました。

これを見て、思いました。

なんて温かい文章なんだろう。
なんて安心できる文章なんだろう。

文章からにじみ出る
この先生の優しさ。
柔らかい人柄。
子どもたちへの深い愛情。

災害にあって、いろんな苦労や悲しみを抱えて学校に戻ってきた子どもたちを、そっと包み込んで、笑顔を取り戻してあげる文章のようです。

私が担任だったら、朝の黒板になんと書くだろうと、考えてみました。

きっと、精一杯の気持ちを込めて、

熱い思いで書くとは思いますが、到底この先生のような文章は書けそうにありません。

なんというか、もっと慌ただしい、緊張感の抜けない文章を書くだろうと思います。

ネット上の画像では、黒板のメッセージを並んで見つめて、お互いに笑顔になっている子どもたちも写っていました。

もちろん私はこのクラスも担任の先生もまったく知らないのですが、この黒板のメッセージを見ただけで、もうこのクラスの素晴らしさが一瞬で分かったような気になりました。

強い悲しみ、苦しみにいる子どもを救い、またがんばろうという気持ちを芽生えさせる。

きっと今ごろ、このクラスでは、担任の先生を子どもたちが囲んでは、いろいろな話をして聞かせていて、それを先生はゆったりとした笑顔で聞いてあげているんでしょうね。

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