共通テーマ「鳥」でAが書いた詩を投稿します。
亀井戸橋
しんとする
ひとの輪郭は
居なくなった後
思いがけずあざやかに
立ち上がってくる
この世界の枝先に
一羽で止まっているあいだ
求愛のさえずりを
たくさん練習していたの
今度こそわたしの
言葉を受け取ってね
考察になっていない
手当たり次第の言葉
書き留めるための
うるさい独り言
書き言葉の音読
すべて白紙になっていく前に
鳥がねぐらに向かうように
群雲になって
霧雨になって
ほんの一瞬君に注ぐ
わたしが飛び立った後の枝は
少し揺れてから
しんとする
亀井戸橋
しんとする
ひとの輪郭は
居なくなった後
思いがけずあざやかに
立ち上がってくる
この世界の枝先に
一羽で止まっているあいだ
求愛のさえずりを
たくさん練習していたの
今度こそわたしの
言葉を受け取ってね
考察になっていない
手当たり次第の言葉
書き留めるための
うるさい独り言
書き言葉の音読
すべて白紙になっていく前に
鳥がねぐらに向かうように
群雲になって
霧雨になって
ほんの一瞬君に注ぐ
わたしが飛び立った後の枝は
少し揺れてから
しんとする