共通テーマ「鳥」でTが書いた詩を投稿します。
一枚の絵
戦後60年目
1枚の絵を見た
大きな樹々を見上げた
その上に葉にふちどられた
円形の曇った空
3羽の鳥が一直線に飛んでいた
一瞬に作者の思いが染み入ってきた
鳥になってでも帰りたい
血の滴る程の思いで
空を見上げていたのだ
会ったことのない 叔父は
イルクーツクで亡くなった
6万人近い抑留死した人々も
この作者と同じ心情で
飛ぶ鳥を見ていたはずだ
初めて
ひとかたまりの数字でしかなかった人々
の顔がはっきりと現われ
それぞれの無念さが
私の胸に届いた瞬間だった
一枚の絵
戦後60年目
1枚の絵を見た
大きな樹々を見上げた
その上に葉にふちどられた
円形の曇った空
3羽の鳥が一直線に飛んでいた
一瞬に作者の思いが染み入ってきた
鳥になってでも帰りたい
血の滴る程の思いで
空を見上げていたのだ
会ったことのない 叔父は
イルクーツクで亡くなった
6万人近い抑留死した人々も
この作者と同じ心情で
飛ぶ鳥を見ていたはずだ
初めて
ひとかたまりの数字でしかなかった人々
の顔がはっきりと現われ
それぞれの無念さが
私の胸に届いた瞬間だった